愚痴日記
存分に愚痴ってます。orz 要するに愚痴吐き日記。


2009年02月13日(金)  舌禍って自分が招いてるものだと思う

先日母と電話していたとき近所のおばさんの話が出た。

「誘って〜っていうわりには、実際に誘うと『お金がね〜お昼食べるのにもお金かかるでしょ』とか言って渋るねん。
 駐車料金だって必ずうち持ちやし、それについてなーんにも言わへんねん。
 あの人はしみったれやな」
   
母は娘の私との二人だけの会話だから、そのようなことを言うのだろうが、母がそう思っていることは必ず相手のおばさんとの会話や態度の端々に表れているはずで、だから母は友人と呼べる人が少ないんだよな、ということを思った。しみったれはしみったれで結構ではないか。誘って、というのは単なる社交辞令なのだろうし、そういう事態が一度でもあったのなら誘わなければ良いのだ。なにも母と同じ金銭感覚でなければならないということはないだろう。それをつかまえて「しみったれ」とは恐れ入る。逆に言えば母は浪費家ということになるのにな。

また、よく「私はそんなつもりで言ったんじゃないのに相手のほうが誤解した」という話があがる。
一度私の義母と電話したとき妹の海外挙式の話をして「良かったですよ〜」と言ったら義母が「でも(私の息子と緑風さんの結婚式は)緑風さんが国内でしたいって言ったんですからね」と言われてびっくりしたそうだ。そんなつもりじゃなかったのに、と母は言うが、思うに義母がカチンとくるような物言いをしたんだろうと思う。その話を聞いたときは「義母もなぁ…」と思ったのだが、よくよく考えてみると、義母も口の悪い人だが、思わずそう言ってしまいたくなるような言い方を母のほうがしたんだろう。

そう言えば妹も「そんなつもりじゃないし態度をとってもいないのに、女友達によく嫉妬される」という話をする。妹は男女ともに友達が多く、愛されるいじられキャラとして存在しているようで、ときにそれは一部の女友達にとって癪に障る存在のようだ。妹には嫉妬する友人ばかりではなく、長年ざっくばらんに付き合っている友人も多数いるので、妹のいうとおり相手が勝手に…だと思っていたのだが、母のことを考えていてふと思った。妹も、無意識のうちに相手が嫉妬せざるをえない、または嫉妬心を煽るような言動をしているのではないか、と。
妹にしてみれば「そんなの勝手に煽られるのが悪い」ということになるのだろうが、よく言えば天真爛漫、悪く言えば無神経な人にはそのあたりが理解しにくいのだろうな。

話が少しずれるけれど、よく「親の意に沿って生きてきたので…」という相談について「親の意っていうけど、結局そうなるように選んできたのは自分でしょ?」ということを言う人がいるが、それについてどこかの掲示板のレスで「そういうふうに言えるのは、自分の意思が貫けた強い人か、もしくは自分の意思を少し表明するだけで親のほうが折れてくれた人だ」とあった。思わず膝を打った。その通りなのだ。腑に落ちた。だが、前者の回答をした人間には、後者の回答などきっと意味不明だろう。自分は自力で自分の意思で人生を切り開き、誰にも迷惑をかけず自立している人間だと思い込んでいるのだろうから。少なくとも「自分が経験していない人生」を歩んでいる他人の心中を思いやれるようには育っていないのは確実。

因果応報とまでは言わないけれど、対人関係におけるなんらかのトラブルで「自分はそんなつもりじゃないのに」トラブルになってしまった、という場合、やはり双方に原因があるのだと思う。そしてそこでの最大の問題点は、「そんなつもりじゃないのに」という無意識の行動だろう。悪気がなければ何を言ってもいいってもんじゃない、というのに似ている。

私は何故か相手に話すときは常に言葉を選ぶのが癖で、それでもうまくいかないことがある。ましてや無意識な人なら、きづかないうちに軋轢を生んでいても不思議じゃないんじゃなかろうか。

母や妹を見ていて「自分はそんなつもりじゃないのに」というのはただの責任転嫁で、結局は自ら起こした舌禍でさまざまなトラブルを招いているんじゃないかな、という気がしてならない。



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緑風 [MAIL]

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