ソモ算

2008年05月06日(火)

申し分なく彼のことは好きなのだが、ふっと長いものに巻かれていく暗い感触があって、胸の辺りが重たくなる。相手への気持ちと、この感情ともつかない感覚とが無関係であることをまず確認したい。だから、「別れる」なんて結論はどうしたって出てこない。これは、どうせなら潔くつまらない人間になろうとする2週間になると思う。文章にしているうちに、自分の気持ちがどれだけ侵食されないとも限らないけれど。




(3)については、これから、どのレベルまで情報を明かしていくのが適当だろうか。

今の後ろめたさは、恋人がいないこと・リア充でないこと(二つが全くイコールであるとは思わない)をアイデンティティにしている(そんな能動的なものでもないが)共同体に、あたかも自らもそうであるように偽装して居場所を確保していることにあると思う。

何か比喩を入れて、自らにどれだけこの状況がくだらないことか納得させてみよう。なんだろうか、フェミニズム団体で活動している男性が、家では思いっきり亭主関白をやっているような欺瞞だろうか。しかもやっぱり主婦がいた方が家事とか楽だし、性別役割分業に支えられた方がフェミニズム運動もうまくいき始めてしまったような感じ。うん、しょうもない。これはもう相当ダメだ。

この活動家は、もう活動の寄る辺をなくしてしまったように思えるが、果たして私は恋人がいることによって、共同体への参加資格を失うだろうか。他のメンバーにも、そんな惚れた腫れたのあった時はあった。私の知る限り、どれもあまり長続きしていないようだが、散々にからかわれながらも、とりあえず受け入れられてはいた。多分、恋人の存在を明かすことくらい大丈夫のはずだ。「名誉男性」めいた地位は失うにしても。

大丈夫であろうが、なかろうが、これ以上隠しながら付き合っていくのは、大変な失礼になるとも思う。これから何か機会があった時には絶対に隠し立てしないようにしよう。そうしよう。

ただ、相手が誰であるかを明かすのは、どうだろうか。いずれバレるものなら、早めに言ってしまった方が罪も軽いのかもしれないが、なんかイヤなのである。恥ずかしい。ちょっとこれは保留。

次の日記で(4)について考える。きっと女の友情のどろどろした部分を考えざるをえないのだ……。


 < 過去  INDEX  未来 >


戸袋 [MAIL]