眼鏡越し
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2010年06月27日(日) |
噛んで飲み込む苦味。 |
ここに引っ越してきて半年ほど。 色んなことに慣れたり慣れなかったり、 日々心の中で大奮闘。 見た感じはボーーー。
さて、突然だけれども 私は写真を撮るのが好きです。 カメラを持って散歩することも多い。
先日のこと。 趣味のカメラを首にぶら下げて息子とお散歩。 前から来た小学生の集団に言われてしまいました。 「あれじゃない?カメラ持ってるし、不審者。」 あぁ。 あぁーーーー。 胸が痛い。
数年前を思い出す。 久しぶりに会う友人宅に一眼レフを持っていったら 彼女ははっきりとは言わなかったが、明らかに引いていた。 で、無意識に「こんなオタクみたいなの・・」と呟いた。 あぁ聞こえちゃった。 しかし何もなかったかのようにやり過ごす(これ得意)。 胸が痛い。
後で聞いたこんな話。 友人の子供さんが通う小学校がアニメの舞台になっているらしく アニメのファンが大きいカメラを持ってたむろしていたり カメラをバッグに隠して盗撮する人もいるのだと。 そりゃひどいわ。 親御さんは心配だろうし、 なにより子供たちは恐い思いをしただろう。 怒りを覚えるのと同時に、少し考えた。 もしかしたら紙一重なのかもしれないと。 アニメファンも、盗撮しようとした人ばかりではないのかもしれない。 でも、何も知らない人からしたら、恐怖だ。 私は彼女に写真を撮るのが趣味だとも 今日カメラを持っていくよとも伝えていなかった。 自分の常識=彼女の常識では無いのに。 びっくりさせてしまったかもしれない。 コミュニケーションの不足。 胸の痛みは、噛み砕いて飲み込むことにする。
それからは、撮らせていただく人や 写り込みそうだなという人にも極力声を掛けるようにしている。 街の音に混じった微かな「カシャ」っていうシャッター音や 遠くから向けられているレンズが 気になってしまう人は、きっとたくさんいる。 人の小さい呟きが気になって、聞こえてしまう私のように。 せめて関わった人(自分がカメラを構える周りにいる人)には 写真やカメラで嫌な思いをして欲しくない。 自分が傷つきたくないと言った方がしっくりくるかな。 好きなものが嫌悪されると結構な凹み方をする、未熟者ゆえ。
先日の小学生たち。 なにか良くない出来事があって 学校や親から注意するよう言われたりしたのかもしれない。 この辺はお店もないし観光地でもないし、 地域外の人が歩いていると、目立つ。 引っ越してきたばかりの時、 ただ歩いているだけで 会う人会う人「誰?」と聞かれたものだ。 そういう誰だかわからない人がカメラを首にぶら下げて とくに写すものもない道(私にとっては素敵な写真スポットだけれども)を 歩いていたら、まぁ、気になるのだろうなぁ。 少し時間がかかるかもしれない。 まだ、胸の痛みは飲み込めてない。 咀嚼中。 私がもっと地域に溶け込んで、 いろんな事を理解してコミュニケーションを取れるようになるまで。 ちょっくら頑張ります。 たぶん私はずっと写真が好きだからさー。 写真は、楽しい。
あーー街の中を音楽聴きながら自転車で疾走したいよぅ。
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