眼鏡越し
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2010年11月03日(水) 旅と日常。

今朝早く窓から見えた空。
黒味がかった青と少しの朱色、
細い三日月。
冬はもうすぐ。
今日も寒い朝です。


先日、夫と息子と3人でちょっとした旅行に出た。
息子は初めてづくしで目がきょろきょろキラキラ。
満員電車も
どこかに泊まるのも
都会もロマンスカーもトトロも鉄道博物館も。
何回も声にならない声で「うわーー」と言っていた。
電車の中では大声でおしゃべりするのを頑張って我慢した。
冷凍食品であろうお子様ランチのフライを
「本当においしい!」と言って食べた。
そういうの見てたら、写真撮るのすっかり忘れてた。

夜、お風呂に入り
そろそろ寝ようかという時に
息子は「ねんねのお部屋に行くの」「じいじばあば」と言い出した。
寂しくなったのかな、と思ったのだが
彼の話す言葉をよく聞いていると
どうも「泊まる」ということを理解できずにいるようだった。
どこに居たって彼の1日の締めくくりは
お風呂上がりにじいじばあばと遊び
眠るのはおうちのベッド、なのだなぁ。
少しハッとする。
大人の旅行は「非日常」なんて形容されたりするけれども、
毎日を家で過ごし、
その中でたくさんの初体験をしている2才の息子にとって
今は全ての出来事が日常なんだな、と、思う。
大好きな電車に乗って遠くに来た感動と、
例えば、近所の公園で大好きな船の遊具のてっぺんに登れた感動は、
もしかしたら、まだほぼ等しいのかもしれないなあ。
どうなんだ?と息子に聞いてみたが、
なんかよくわからんかった。
まあいい。

遠くに出掛けて日常を思う。
いい旅をした。


ゆり |MAIL

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