眼鏡越し
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今朝早く窓から見えた空。 黒味がかった青と少しの朱色、 細い三日月。 冬はもうすぐ。 今日も寒い朝です。
先日、夫と息子と3人でちょっとした旅行に出た。 息子は初めてづくしで目がきょろきょろキラキラ。 満員電車も どこかに泊まるのも 都会もロマンスカーもトトロも鉄道博物館も。 何回も声にならない声で「うわーー」と言っていた。 電車の中では大声でおしゃべりするのを頑張って我慢した。 冷凍食品であろうお子様ランチのフライを 「本当においしい!」と言って食べた。 そういうの見てたら、写真撮るのすっかり忘れてた。
夜、お風呂に入り そろそろ寝ようかという時に 息子は「ねんねのお部屋に行くの」「じいじばあば」と言い出した。 寂しくなったのかな、と思ったのだが 彼の話す言葉をよく聞いていると どうも「泊まる」ということを理解できずにいるようだった。 どこに居たって彼の1日の締めくくりは お風呂上がりにじいじばあばと遊び 眠るのはおうちのベッド、なのだなぁ。 少しハッとする。 大人の旅行は「非日常」なんて形容されたりするけれども、 毎日を家で過ごし、 その中でたくさんの初体験をしている2才の息子にとって 今は全ての出来事が日常なんだな、と、思う。 大好きな電車に乗って遠くに来た感動と、 例えば、近所の公園で大好きな船の遊具のてっぺんに登れた感動は、 もしかしたら、まだほぼ等しいのかもしれないなあ。 どうなんだ?と息子に聞いてみたが、 なんかよくわからんかった。 まあいい。
遠くに出掛けて日常を思う。 いい旅をした。
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