スラッシュ
リキュール



 夢に見る

今日も。。あなたが夢に出てくる。
毎日あなたを夢に見る。
夢の中で私は、テレビの話や今日あった事をたくさん話す。
「うん。俺もそう思うよ」
あなたは、優しく応えてくれる。
ある日は見えないあなたを探して泣きながら目が覚める。


今年の夏の終わりから
今日までの私の時間の流れは
止まっているようで、ゆっくり流れているのかもしれない。


あなたを失って
失った事実を受け止めたくなくて
同じ石ころに何度も何度もつまづくように
あなたとの想い出を繰り返したどっている。


何故、私を裏切ったのか
何故、こんな別れをしたのか
何故、何故、何故。
答えを見つけたい。
見つけて、そして、前に進みたい。


何故あなたは・・・?

2004年10月20日(水)



 遊び

友人から遊びを教わった。
チャットで出会った小金持ち達に
さんざん飲み食いさせてもらう遊び。
気晴らしになると思った。

あなたと別れてから
仕事にも行けない精神状態になったから
通っていた病院の薬も効かなくなったから
かといって酒を飲み続ける金もないから

漁るように飲み食いさせてくれる相手を探した。
危険かどうかだけを慎重に判断すれば
多少の容姿なんてどうでもよかった。
そーすると、毎日スケジュール調整が大変なほど
相手なんて見つかるものなんだなぁ。

たくさんの男たちと会った。
美味しい酒と相手からすると気張ったお店。
いったい金額にすると胃袋に入った額はいくらなんだろ?
二度、三度と会う人もいたが
大抵は振り切るように帰ってきた。
〜飲み逃げ〜

そーして眠る薬と酒で
強制的に睡眠をとる。
いったい、そんな生活を
どのくらい続けていたのだろう・・私は。

2004年10月21日(木)



 ゆうじ

そんな中の一人
「ゆうじ」に会った。
カラっとしてて正直で気取らない気持ちの良い人だ。

二度目に会ったとき
「君には旦那の影がないね。
 旦那とどのくらい寝てないの?」
「う〜ん・・・・3年以上・・・かなぁ」
「え゛。そんなに・・・?」
「うん」
「ん??待てよ・・・旦那とは寝てないってことか?」

するどいよね。ゆうじ。
その通りだよ。
素直に笑って「そうだよ」って答えられた。
なんでかな
ゆうじ。なんだか安心して話せるよ?


きっと、あなたと、ゆうじは
どこか似ているのかもしれないね。
きっと。どこか・・




2004年10月22日(金)



 ゆうじ・2

「どうする?どこ行く?・・・カラオケ?」
「どこ行こうか?ゆうじは何処行きたいの?」
「う〜ん・・・ねむいなぁ〜」
「じゃあ。寝に行く?」
「・・・・俺。行ったらハマルよ」
「いいよ。はまってよ。はまる男が見てみたいもん」

本当にのめり込んでハマル男が見てみたかった。
どんなになるの?!


でも、行って救われたのは
結局は
私だ。


ゆうじの腕枕は
あなたに似てた。
キスも
あなたに似てたよ。

「絶対に奥さんにバレないようにするから
 また・・・してね」
私から次の誘いをしてしまった。


あなたと、ゆうじは
奥さんがいる事、子供がいないこと
それだけが共通点だけど
抱きしめてくれた腕は
本当に似てたよ。
だから、うれしかった。
あなたに抱かれてるようで
うれしかったんだよ

2004年10月23日(土)
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