実にあっけなく、サイト開設である。
思い起こせば、まだ最寄り駅の前にあったミ○リ電化で初代機NEC98を買い、インターネットを始めてからかれこれ8年近くになるわけだが、その間お知り合いになれた方々から、たまーに、 「Mさんは、サイトお持ちでないんですか?」 とか、 「作られないんですか?」 とか訊かれるたび、 「いやー、ないんですよ」 「作る気もあまり起きないんですよねー」 とか、開き直った顔で頑強に言い続けて来た。 勿論、「いつか要るよな」とか「ほしいな」とか漠然と思うことは何度かあった。 「必要」と感じることもないではなかった。 それでものんべんだらり〜と何もしなかったのは、要するに、その時折顔を出す思いを上回るほど、面倒臭かったんである。気が向かない、それを押してまで作る必要を感じない、とも言い換えられるか。
ネット上のコミュニケーションは、よそのサイト掲示板やメールで事足りる。 ただ単に自分の書きたいことを書く、あるいは発信したいだけなら、ブログやこうした日記をレンタルする事で、とりあえず野望は果たせるだろう。 来訪者は、待ち受ける側よりいつも気楽である。 待ち受ける側は、とりあえず来訪者の相手をしなくてはならない。 気が合えばそれに越したことはないが、それが自分にとってあまり好ましくない、むしろ、 「虫が好かんから大阪湾に沈めてえ」 というような人物であったとしても(ま、普通はそんな奴(どんな奴?)滅多にいないだろうが、喩えよ喩え)、基本的にその来訪を拒むことは出来ないだろう。 ウィルスに気をつけなければならない。 荒らしと戦わなければならない。 更新しなければならない。 メールの返事を書かなければならない。 掲示板に書き込まれれば、レスを返さなければならない(らしい)。 話題によっては、愛想笑いしたり議論したり喧嘩したり折れたり理解しあったり傷を舐め合ったり、色々しなくてはならない時も当然出てこよう。 寛容さを持たねばならない。 謙虚さをわきまえねばならない。 中庸を保たなくてはならない。 その他諸々。
・・・・・・・・・・・いかん、極端に書きすぎたかもしれん。 しかしそうまでいかずとも、現実の日常とさほど変わらぬ数々の心理操作と、実際の作業(=パソコン作業)の繰り返しが「HPを持つ」という行為であれば、私にはもう、バンゲリスの『炎のランナー』(出典:西原理恵子)が、 「ぱ〜ぱ〜〜〜〜ぱぱ〜〜〜〜♪」 と脳裏に流れるほど遠大な、『めんどくせえ』事に思えて仕方ないんである。
それが今回、 「このほとばしる情熱以外、何が要るっていうんだー!!」(出典:『少林サッカー』) とばかりに、泥縄式にインターネットでHPの作り方を色々調べ、素材をネットで漁って引っ張って来、DLした作成ソフト体験版でコンテンツをあらあらと立ち上げカウンタと日記をひっつけてサーバーにどっせーいとアップし、 「サイト作りました。よろしく」 などという運びになってしまった主な理由は、 「たまたまネット広告で見つけた作成ソフトが、実に、ものすごく、面白そうだったから。これでHPらしきものを作ってみたかったから」 なのである。 まあ、そればかりとはさすがに言わないが、「5割ぐらいはそうかもしれない」とここで白状しておく。 そのソフトの名は『IDforWEBLIFE』。 何十種類かのフォーマット(よくわからんが、カートリッジと言うらしい)があって、その中であらかじめ決められた箇所に好きな画像(ファイル中に入っている。自前でも可)や文章を、ぱこぱこと普通にハメ込んでいくうちにああら不思議、見た目的にちょいとこましなHP(Flash付)の出来上がり。
作ったらアップせぬわけにはいかないし。
と言いながらそこは素人作のかなしさで、当然見れば見るほど色々アラが出てきて、例えば早くも「これ、FLASHの意味あんのか」と自分で自分に突っ込むサイトになっているわけである。 まあ、それもご愛敬ということで許していただこう。 製品版を購入しておいおい操作に慣れつつ、色んなものをつけていくのでそれまで。・・・・・・・・・・って、買う気満々かよ。2万円のソフトを。 ていうか、こんなもん作っちゃったら、
そらもう色々アップせにゃあかんだろう。 フロッピーに昔書いた小説あったっけな。新しく短編書こうかな。 せっかくPhotoshop持ってんだから絵でも描こうかな。
・・・・・・・・・HPを持つ行為は、私には面倒臭く思えてならない。 寛容にも謙虚にも中庸にも程遠く、無愛想とマイペース極まりない、そんな管理人が面倒臭くなくするには、せいぜい愉しむしかないというわけだろう。
こんな感じですが、よろしくお願い致します。
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