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■ 空虚
そのひとはわたしのなかにゆびをいれて、わたしの空虚を みたしてくれていたのだけれど、それではとてもたりなくて 深く深くみたされたかったから、もっともっととねだった。 じぶんでこしをおとして、そのひとのゆびをもとめていく。 この空虚をうめてほしい。 これは空ではないのだと、そのゆびでおしえてほしい。 むちゃくちゃにひっ掻きまわして、いたいと叫ばせてほしい。 いたみで、叫べるうちはまだからっぽじゃないから。
それからじかんがきたので、そのひとはゆびをぬいて、 はいおしまいといった。 いれてくれていたゆびのぶんだけ、わたしはわたしの空虚がひろがったのをかんじて、なみだがにじんだけれど、なくのはがまんして、おようふくのみだれをなおした。 (パソコンを整理していたらみつけた2004年5月24日の日記)
2005年09月03日(土)
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