37.2℃の微熱
北端あおい



 可能性

生きて存ることは、まだすべての可能性があるということ。
閉じることと、開かれることへの。

2006年03月22日(水)



 悲しくて…


●その1
悲しくて身体がばらばらにひきちぎれそうな日はつまさきがじんじんするくらい熱いお風呂に入る。

●その2
眠れない。
眠れないまま、夢を見ます。
わたしは世界が見ている夢なのか、それともわたしが世界を夢見ているのか。
そのどちらでもいい。どっちもいい。

唯その底を覗きたいだけなのです。ひとめだけでも生きているうちに見たいのです、と「なにか」に祈るように願う。
祈りではない、決してそれは祈りではないのだけれど。

●その3
ある詩を教えてもらった。
その詩に書かれたある存在のように、緊密にゆったりとなけるよう、いつもより少し深く静かに呼吸してみる。






2006年03月13日(月)



 ひとごみ

心療内科にいった後、ビッグカメラにフラッシュメモリを買いに行きました。それだけのことなのになんだか疲れてしまって、とたーっとソファにくず折れています。

喫茶店なんかでぼんやり人ごみを眺めるのは好き。
でも、目的があってそこに行こう行こうとすると、
人ごみはたちまち厳しくなってしまうのでした。

疲れていて思考すら出来ないなんて、
そんなのって生きているって言える?

それでもちっとも眠れなかったりするくせに、身体はメンテナンスしてあげないと疲れて動かなくなってしまう。
なんだか悔しいのだけれどじぃっと横になっています。



2006年03月11日(土)



 

アンテナが鈍っていると思えてしかたがない日は、
とびきり毒のあるものを摂取する。




2006年03月09日(木)



 

折れそうになっている心をなんとか建て直す。

思いがけないトラブルがいくつかかさなったりして、
いままでにないほど、お仕事は忙しい(と思う)。

今折れたら、すべてがこけてしまう。
その恐怖はとても大きくて大きくて大きいので、そのおかげでどうやら完全に折れてしまわずにいられる。恐怖が支えになることもあるんだ!?
でも、同時になにかすごく大事なことを置き去りにしている。

聞こえないはずの声に苛まれる夜、狂った夢ばかりを見ました。


2006年03月08日(水)



 お薦めのキャットフード

「(近所の猫を餌付けしたいので)お薦めのキャットフードを教えてください」と某編集長にお願いしたら、「あれは人間が食べるものじゃない!! 人間には不味いからやめておけ!!」というお返事が、即座に返ってきた!
某編集長、どういうことなのでしょうか(焦)!?

北端用のおすすめを聞いているわけではないのに。
実は以前、実家で猫を飼っていたときに食べたことがあるけれど、あまりの不味さに辟易しました。あの味が舌に甦る限り、たとえ猫になっても食べ(られ)ないぞー。
でも、キャットフード会社では製品をちゃんと人間が試食するそうです……だから、暴言です、ごめんなさい。
それとも、やっぱり人間だから、口にあわないのかにゃん。

2006年03月07日(火)



 「思考を読む眼鏡」

ぼくの持っている《ビビ・フリコタン》という漫画のシリーズに、素晴らしい発明の登場する巻があって、いつも夢見心地にさせられたものだが、万がいち相手がこの僕にたいしてそれをつかってきたときのことを考えると、とても恐ろしい気がするのだった。思考を読む眼鏡、というのがそれだ。
(エルヴェ・ギベール「思考を読む眼鏡」『幻のイマージュ』1995、集英社)

こんな眼鏡だったら、欲しいなぁ。
もし手に入ったら、真っ先に自分の思考を読んで、「自分」という名の謎を解いてみせるんだ!!

わたしがいまかけている「思考を読む眼鏡」は「言語」という眼鏡だ。でも、これで中心を見ようとしても眩しすぎて、なにも見えない。上記の眼鏡だったら、その思考の中心を直視できるのかもしれないな。褐色の眼鏡をかけたら、日蝕を眺めることができるように、まっすぐ中心へと視線を向けることができるのかもしれない。

そういう眼鏡が欲しいなぁ。



2006年03月06日(月)
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