川底を流れる小石のように。 〜番外編〜 海老蔵への道!
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2005年06月28日(火) |
博多千秋楽、に辿り着く前に。 |
睡眠不足のボーっとした顔で、いつもより大きな荷物を持って職場へ。 改めて同僚に、博多に行くこと、帰りは月曜の朝の便になること、 時間に余裕はみてるけど、何しろ飛行機だから、何かあった時の連絡方法、 月曜の仕事内容の確認など、ひそかに打ち合わせ。 今回の事はボスには言っていないのだ。 4月の京都の時に、ボスに新幹線で当日の朝戻る予定を話したら、 すごーく心配されてしまったので、 きっと話せば、こないだ以上に心配することは目に見えており、 なので、黙って決行。 台風も来てないし、きっと大丈夫さ。
月末ゆえ、仕事のことを考えて遅めの便を予約しておいた。 思いの外時間があまったので、 オアゾでちょっとぶらつく。 最近どうしたことか、冬でもないのに手荒れが気になる。 仕事でしょっちゅう手を洗うので、色々ケアはしてるつもりなのに。 半年以上愛用してるこれは、 香りが無くて、べたつかないし、効果も良い感じだったのだが、 今回はこれでも駄目で、バリバリに乾いてるかんじ。 ネットで良いと知り、気になっていたこれを見つけて、 早速試す。 しっとりするので、あ〜べたつくのかな?と思っていたら、 すぐにサラリとしてきた。 軽いつけ心地なのに、効いてる。 いいかも!と早速購入。 オレンジのフルーティーな香りがするので、料理の時は駄目だけど、 寝る前や休日に使うには、良さそうだ。 皮膚がふんわりする感じが気に入った。 他に丸善をぶらぶらして、あれ?私何しに来たんだっけ?みたいな。 そうだ、博多だ。
最近、新幹線や飛行機の中で眠るのが上手くなった。 飛行機は実は苦手なので、離陸の前に寝てしまえれば、かなり楽。 今回も、着席→ブランケット借りる→寝る→離陸というながれで、 起きるとそこは福岡なのだった。 ここで、ちょっと反省。 駅に近いアクセスの良いホテルをパックで予約すると、 かなりヘボいホテルであることが多いみたいだ。 どのみちビジネスホテルなのだから、納得ずくではあるものの、 京都でも博多でも、主要駅に近いホテルはハズレだった。 なんというか古かったり、掃除がいまひとつだったり。 そしてお風呂が、泣けるほど狭い。 これが地下鉄で、二駅でも離れると、案外マシなホテルになる。 今回は、荷物をほどく前に思わず自分でふき掃除してしまった。 フロントにクレーム?とも思ったが、なんだか億劫でやめた。 これからせっかく博多座へ行くのに、こんな事で嫌な思いしたくないし。 でも、これからはもうちょっとホテル選びを気をつけよう。 もしくは、やはり値段に比例するか。
立地で選んだだけあって、博多座はすぐだ。 上演中の劇場だが、親切に舞台写真と筋書きを買わせてくれた。 場内からは「あの声は揚巻!」という助六の声がしてる。 股くぐりが終わったところか。 友達の分も合わせて、写真を大量購入。 今回のブロマイドは、かなりツボでございましたよ。 今までは、枚数が少なかったり、なんでこれを選んだかなあ?と思ったりすることもあったけど、 今回は、どれもが良い出来映え。 菊ちゃんのも何枚か購入。
終演まで、ちょっとぶらぶら、ここが船乗り込みの川かと眺めたりして、 時間を見計らい博多座楽屋口へ行くと、もう凄い人の数。 うええ、どうしよう・・・と思ったが、すぐに知り合いの顔を見つけて、ホッとする。 そうしてる間にも、どんどん人数は増えて、 なんか熱気が凄い。 どう考えても、ここにいる全員にサインなんて無理じゃないか?と思った。 サインは、昨年の大阪とパリでもらったことがあったのだけれど、 あとは、ちょっと遠くから、囲まれてる様子など眺めたりしたことがある。 今日はどうだろ? ジワジワと人数が増えて、楽屋口をふさがんばかり。 私がもし役者さんだったら、ここから出てくるのは、かなり嫌だな〜と思う。 ひっそり別の口から出ちゃったりしそうだ。 そんな中登場した菊五郎さんは、いか〜に〜もオサレな遊び人風。 大人の魅力をまき散らし、女性達に囲まれてた。 菊五郎さんのサインは、ゆっくり丁寧に書いてくださっていて、 思わず「誰かさんとは違うね・・・」とびっくりした。
いよいよ海老蔵登場! もう、出るなりそこら中の女性が色めき立ち、声にならない声が。 当のご本人は、忽ち「サインロボ・エビゾー」に変身し、 ただひたすら、サクサク黙々延々と、サインサインさいんさいん・・・。 しばらく見ぬ間に、サインロボはバージョンアップしてる気がする。 ますます素早く、一気に次々とサインさいん。 どこまで行くのだサインロボ!と思っていたら、 ちゃんとその場にいた、サインをねだる全ての人にサインをし終え、 (何人くらいいたんだろう?100人は越えてた、200人くらいいた??) サクッと車に乗り込み、 ちゃんとファンに会釈などしつつ、 ターボエンジン全開で走り去ったのだった。 いやはや。 などといいつつ、私もサインをいただいて、かなりボーっとしていたので、 本当はこんなじゃなかったかも?
後で昨年の一番最初にもらったサインと比べてみたら、 サインロボの強さの秘密を垣間見た気がした。 もともと「十一代えびぞう」とひらがなだったし、 かなり「読めないかも・・・」と思ったものだったが、 今回は、「代」と「う」の字のみが、そうかな?と思えるものの、 あとは、まさに「サイン」というかんじのウネウネぶり。 一年前のサインが、すごーく丁寧に書いてくれてたのがわかりましたよ。 とはいえ、ロボは強く素早くみんなのロボであらねばならぬであろうし、 そのバージョンアップぶりは、あっぱれと思ったのだった。 ロボがマシーンの様にひたすらサインをしていると、 そこに何か白く輝く者が現れた。 え?なんかまぶしい〜とそちらを見やると、 白いジャケット姿の菊ちゃんなのだった。 なんか宝塚の男役トップスターさんみたいだよ菊ちゃん。 写真撮影携帯写真禁止の作務衣ロボと違って、 ホワイトトップスター菊は、写真もOKなようで、パシャパシャ撮られまくり。 お父さん似の丁寧で長いサインぶりに加えて、2ショット写真なんかにも応じたりして、 なんか菊ちゃんの列は一向にはけていかないみたいだ。 ロボは黙々と、ホワイトスターは固まってるとはいえ笑顔で、 若い人気者が2人、ひたすらファンに応えてる姿、偉いなあと思ったよ。 私の頭の中には「忍耐」とか「修業」とか「鍛錬」とか、 あとは「感謝」などといったキーワードが浮かんでは消えていく。 菊ちゃんが、まだ頑張ってる姿を見て、 私も辛抱たまらず、思わず、菊ちゃんに初めてサインを書いてもらってしまった。 お風呂あがりなのかな、汗いっぱいかいて、 でもそれを拭うこともせず(出来ず)、写真なんて撮られ放題で、 だけど笑顔の菊ちゃん。偉いぞ。 心の中で「7月の十二夜も頑張ってね」と声援を送った。
海老菊2人に書いてもらったサイン、 並べて飾っておこう。 観劇とデマチが必ずセットになってる人も多いみたいだけど、 まあ気持ちはわかる。 何しろ、やっぱり嬉しいし。 行くたびにというのは、うーん・・・だけど、 これからも、半年に一度くらいは待ってみたり、 一年に一度くらいは、サインお願いしてみたり、してもいいっすかね。
明日はいよいよ千秋楽だ。
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