FayeBlue
目次☆過去☆未来
そう彼の中での気持ちはしっかり決まっていて
後は私が前に進むだけなのだ。
私以上に考えてて、気にしてるわりには
甘え上手で、優しいから引き下がれない私。
1人で寂しいから暇してるなら一緒に遊ぼう
と電話が入る。
素直に嬉しいけど、
“あー都合のいい女?私って・・・”と落ち込む。
ズルイ。もう最高調に奴は甘え上手だ。
でもしっかり線は引いている。
そして勝手に色々考えて苦しくなって
矛盾してて、
冷たくあしらえばそれで済むだけなのに
下手に優しいから、私に冷たくしない。
“下手な優しさは辛いんだよ”って最近どこかで聞いた。
その言葉の意味うんと今分かる。
ロマンティックな関係は見えないと言ってるのに
この関係は壊したくないとか
でも君を誤解させたくないから、
何か誤解するような事言ってる時は言ってね
なんて私に言ってくる。
それが自分を苦しめてたりするのに・・・・
外でタバコ吸った私は酔いが回ってきて、
彼が言ってる事が雑音とかで聞こえなくて
何度も聞き直したり、言い回しを変えて彼が言ってない事を
今こういう意味で言ったの?と聞き直してたりしてたら
彼頭かかえちゃって“君は全く違う意味で言ってるよ。
僕はそんな事一言も言ってないよ。”と真剣。
っていうか、私は“え?え?え?”って感じだった。
それから中に戻ったけどまだ外での会話の事を気にしてる彼は
あれがミスコミュニケーションのいい例だとか言い出した。
そんな彼に
“さっきはホント聞こえなくてこういったのかな?て聞き直しただけで
あなたがそう言ったと思ってもないし、そう言ったとも言ってないじゃん。
何でそんなに気にするの?”と言ってみた。
私はうんと軽く考えてたけど
彼は結構真剣だったみたいでしまいには
OK、Just Drop Itと言い捨てた。
それ聞いて、私も酒飲んでるおかげ
思わず言っちゃった。
“あなたの方がよっぽど色々真剣に考えてるのよ・・・・”
“そんな事ないよ”
“だいたい何で友達になりたいの?”
“だって君はうんとクールだし一緒にいて楽しいし
もっと知りたいって思えるし。”
“そんなの無理しなくていいんだよ。 無理にいい人ぶってるから、自分疲れちゃってない?”
“それはないから。自分は自分がいて楽しくないって思ったり 一緒にいたくないって思ったら連絡もしないよ。”
“それは嬉しいけど、でもさぁ私達が会った目的って 友達を作りましょ!イェーイ!って感じだった?”
ちょっと落ち込んでる彼・・・・
“あー、ごめんねぇ。半分の私はあなたの意味してる事分かるし 私も友達こっちで作りたし、ライアンもクールだし 私も一緒にいて楽しいからこうやって遊ぶの好きだし でもね、半分の私はね、自分の気持ちがね・・・、 私はあなたが好きだし、友達以上を望んでててね。 あなたにはそんな気がないって思ってるの分かってるから・・・”
自然に涙が出てきた私。
“もう私の気持ち次第って分かってるんだけどねぇ。 諦め悪いみたいだぁ、私。 ただねぇ、私はライアンに無理して欲しくないから 無理やり友達の振りも優しくもしてくれなくていいし・・・・ そんなのあなたの責任でもなんでもないし 私ももうそんな子供でもないし・・・・・”
ポロポロ流れてくる涙を笑いながら誤魔化してる私に
彼はHugをくれる。
手のやり場に困ってる私に
“別にHugしてもいいんだよ”と
ほら、また軽く訳のわかんない事言ってくる。
結局私はHugしてくれてる間手は宙ぶらりんのまま
そして涙をふいて笑った。
“今日話してよかったよ。気持ちが楽になった。”
“ほらね、あなたの方がよっぽど考えてる。”
“そうなのかもね・・・・”
その後は何事もなかったかのように
もう一軒目のバーへ行き飲み直し
家に戻ってから一緒にビデオを見る。
一緒のブランケット入って
足やひざやひじが触れあってるけど
どこかでこれ以上超えてはいけないんだと
自分に言い聞かせなくちゃいけないんだなぁとふと思う。
夜は泊まっていきなと言う彼に甘えて泊まったが
“一緒にベットに寝る?”って軽くまた言ってくる彼。
“私はソファーで寝るよ”
そう言うしかないじゃん。
友達って一線引きたがってるのはあなた。
あー、終わったんだ。
これからは友達として会わなくちゃ・・・・。
そう、何で外で口論になりかけたか実は私知ってる。
酔っ払って聞こえなかったのも事実だけど
それ以上に私が顔に出した表情からだ。
甘え上手で彼が好きな事してるなら私も流れにまかせつつ
適当にベタベタしたり、今一緒にいる事楽しもうとする
だからって決してそれ以上を期待したり、
誤解なんてしないのに
彼はそれが起きてしまうのを拒む、勝手な奴。
それを先読みしてるのも彼。
そいういうのを私は感じ取るのよ。
私だってそこまで馬鹿じゃない。
今だけ考えてるからできる事なのに。
それで外で変に態度が変った彼。そう、よそよそしいかったの。
変に友達路線突っ走ろうとしてるの見えた。
私は酔っ払って楽しくなってるのに・・・・・。
そんな私に
“今日はルームメイト何してるの?”と彼。
“あー。飲んで寝てるんじゃない、きっと”と私。
“あれだよ、一緒に来たかったら連れてきていいんだからね。 俺全然気にしないしさぁ。”
どっからこの会話が現れたのか、何先走ってるのか、
別に友達連れてこようか来ないが自由だし
それ言うならあなたも連れてきていいのよと言いたくなった
十分友達っていう壁を感じてるから
別にそこまで心配してもらいたくなかったし
変に気を回してもらいたくなかった
だって惨めじゃん。
ヘラヘラ笑ってたのは楽しみたかったから
関係とか私の気持ちとか全く考えず
友達なのだから色々話して、一緒にいる時間楽しみたかったから。
だからこれ言われた時私、きっと顔の表情が変ったと思う。
ヘラヘラ笑ってた顔が一瞬引きつったのを私も感じたから。
それを彼は逃さなかったんだと思う。
そして会話がズレたんだ。
そして私の耳もおかしくなったんだ。
彼に聞き直したことは、確か・・・
“え?え?何?なんて言ったの?二人だけで会うのが嫌って言ったの? ルームメイト連れ来て欲しかったって言ったの?今楽しくないの?”
とかそんな感じのことだった。
そしたら
“そんな事一言も言ってないよ”
と頭抱え込んだんた。
別に無理して会ってもらう事もないし
同情なってまっぴら。
友達としてしか見れなくてでも友達として失いたくない
という彼の言ってる事がホントで
彼がそうしてるなら私だって同じ気持ちの部分あるから
電話もするし、会いにもいくしお酒とか飲んで楽しみたい。
でもいい人ぶってそう言ったり、やったりしてて
それをしてるのは自分なのに勝手に疲れてきて
それを私のせいにされたり、しようとされるのは嫌。
私だってプライドがある。
そんな事ないと言い切ったあなたの言葉を私はそのまま受け取ります。
そんなのあなたの責任よ。
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