友達と電話で話していると、さも自然に、自殺をしようか、という話になった。 目の前は現実だらけで、少し疲れてしまった。 食の細くなった自分をみていると、何時かの自分と重なって、 たまらなく憂鬱な気分になる。 枝の断たれた水芙蓉をめがけ、あのベランダから飛び降りていれば、 夜になれば底も知れない、あの階段から落ちていれば、 そんな今としてはどう叶うはずもない後悔が、秋になるとこみ上げてくるのです。 遠くないうちにこの現実から抜け出す方法を、友達と話し合うだろう。 病院へ通おうとも、お薬を飲もうとも、この憂鬱が消しされない。 左脚に鬱陶しく絡み付く。 日に日に増大する疲労と、それに伴う体力減退。 とうとうお薬があっても眠れなくなったあたしの体を、あたしは捨てようとしている。 愛せない自分へさようならを言う日は、そんなに遠くないと思う。 誰かあたしを静かに眠らせて。
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