⊂ハヤテ⊃
2005年01月26日(水)

どんなに嫌いだと思っても、すべてのひとを信じれずにいた。
誰ひとり信じれず、誰も彼も嫌いになってゆく。
でもそれも一日の波でしかなく、気付けば笑っているんだ。

悪夢は続いているよ。
皮下組織の筋と編み目と骨が、顔の所々にむき出しになっている淑女。
あたしの親戚もその病気だった。
鎖骨から下の皮膚がずれ落ち、骨と肺が覗けて、あとの皮膚は辛うじて心臓を守っていた。
その時、既に地球の重力は崩れ始めていて、あたし達は立っていることもうまくいかない。
家から少し離れた場所にある防空壕に入り、駄目になってゆく家を視ていた。
地球最後の日だ。
それでも生き残る可能性を求め、寄り合っていた。
止まない鈴の音。
そして目は覚めた。



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由弥 [御手紙]