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ムリョク - 2009年06月28日(日)



日曜日の日暮れ時。
自転車に乗ってスーパーへ行った。たんなるお使いだった。
いろいろなことを思い出すにはじゅうぶんだった。

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社会人になりたての頃、何もできずただごろごろと過ごした日曜日の夕方や夜、
よくコンビニやスーパーに行ったものだった。
翌日から始まる憂鬱な一週間を思い、何もしていないはずなのに妙に疲れた身体を引きずって、
のろのろとお店へ行った。
帰ってきて料理をするでもなく、テレビと蛍光灯の灯りに照らされながら、誰かが作った何かをもそもそと食べていた。
直哉が助けてくれないことがつらかった。

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何が食べたいかと相談しながらスーパーへ向かう時間が一番しっくりきていたのは、どう考えても直哉である。
だからと言って何を作って何を食べたかたくさん憶えているというわけではないのだけれど、
とにかくそれらの光景や、自分や直哉に纏わりついていた空気の感じや、
そういうものたちはまだわたしの中に残っている。

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「プリン食べに来ない?」

「こうなるってわかっていたから、いやだったんだ」

10年経っても忘れない。
それでも、
いつか忘れる日も来るのだろうか。

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会えないと思っていると、会えないことは気にならない。
それはもちろん会いたいけれど、
会えないのだから、仕方ない。
会えるようにする方法は、考えない。そうしてやってきた。
これが最良だと思って。

忘れられないのなら、考えたくない。
でもいつも忘れかけた頃に、会えてしまうのだ。
そしていつもこうやって、考えているのだ。
去年と何も変わっていない。いろんなことを忘れたい。

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そしてもう一度出逢いたい。
わたしがほんとうに彼を助けられるのなら。




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INDEX
past  will





Not one night
one single day
that I wouldn't give to you
So with all my might
in every way
I'll try to forget to you

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