2010年07月07日(水) |
委員長のゆううつ。その2−37 |
狼。 英語だとウルフでイヌ科イヌ属に属する哺乳動物。日本ではニホンオオカミが有名だけど、すでに絶滅してしまった。童話だったら赤ずきんとかが有名。哺乳動物とか言われてはいるけれど、 一メートル以上ある体躯に体重は50キロ前後。あと、広い意味だと犬も狼の一種に含まれるらしいけど真相はさだかではない。 一言で言えば犬に似た凶暴な肉食獣。そんな動物が今、あたしの目の前にいる。 「な、な、な」 別にかんだわけでも『な』のついたものを言いたいわけでもない。だって見るからに獰猛そうな獣がマリーナさんの背後に隠れていたんだ。驚かないわけがない。 「あたし、昨日追いかけられたばっかりですけど」 息を整えてそう告げるのがやっとで。すぐに知ってるよと返されたけど。 「荒療治だと思いなよ。こいつは比較的大人しいやつだからさ」 比較的っていう言葉がどれくらいを意味指すのかが非常に気になる。 「大きな犬と思って世話してみたら?」 大きな犬って。大きいにもほどがあるじゃないか。 「お手」 半ばやけくそで呼びかけてみると。目の前の狼はあたしの手のひらにぽんと足をのせてきた。 「できました」 「言ったろ? 大きな犬と思えって」 異世界って、本当に不思議なことだらけだ。
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