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女性のきもの姿というのは良いものですね。 私は祖父が呉服商だった事や、生まれ育ったのが東京の下町だったと いう事もあり、生来のきもの数寄です。 私がまだ子供の時分には近所に芸者さん上がりのお三味のおっしょさんなど がまだ沢山住んでいらっしゃいました。 そんな方達がよく小紋の着物に黒の絵羽織なんぞを着ていらっしゃるのを 見ていて子供心に大人の女性にあこがれたもんです。 そんな中でも深川の芸者さん、いわゆる辰巳芸者さん上がりの方なんぞは 黒の長羽織をゾロっとを着ていらっしゃいました。 そりゃあもう乙な姿でした。 たまにお菓子なんぞを頂いたりして、良い思い出ですね。 そんな原風景が染み付いているのかついつい妻にもきものを押し付けて しまいます。いけませんねぇ。 でも黒の長絵羽織を着た妻と2人で歩くのはひとつの夢ですね。
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