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心胆を練る。 こういった事が現代ではあまり重要視されなくなった。 元々は武人や兵法者が最も重要と考えていた事柄である。 武術などでいくら技術を身に付けたところで、いざ実戦となって命の やり取りをする場面になった時に心胆が練れていないと折角身に付けた 技術が全く発揮出来ない。 確かにそうであろう。 自分が殺されるかも知れない…という状況になったら誰であっても恐怖心は あるだろう。 普通の人間であればガタガタと震えて動けなくなってしまう。 そういった状況でも落ち着いて自分が身に付けた技術を発揮出来る様に 武人や兵法者は心胆を練ったのである。 こういった事だけを観てくればこれは現代に於いては一部の戦争従事者など を除いては不必要と思われてしまうかも知れない。 しかしながら私はそうは思わない。 只、これを現代に活かすには多少解釈を変える必要はあるであろうが…。 続きは次項の「怖じ気」に譲る事にするので読んで頂ければ幸いである。
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