uchie◎BASSMAN’s life

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2005年07月09日(土)
■ロンドン3日目 the freaque’s live vol.12 at METRO

午後2時にカーナビーストリートのMERC前に行くつもりが道が込んでいて随分遅れてしまった。バスで行ったのだが、なぜか途中で乗客全員が強制的に降ろされたのだ。なんのアナウンスもなく、ぞろぞろとみんな降りていく。何か点検でもあるのか。テロがあったばかりだから、きっといろいろあるんだろう。次のバスが来るまで待たされてしまった。

2時半頃MERCに着いた。立派なお店で1FとB1にフロアがある。感動的なのは、入り口にA2サイズのフリークのポスターが貼ってあることだ。そしてB1のお会計のカウンターにはデモCDが置かれてあり、200枚ぐらい用意したものが残り10枚ぐらいになっていた。後ろの壁にはカイザーチーフスのポスターの隣にそれより大きい我々のポスターが。
全面的に協力してくれている。店員さん達ひとりひとりに挨拶を交わした。みんな歓迎してくれた。とりあえず事務所に機材を置かせてもらい、食事をしに行った。
MERCの正面にはベンシャーマンがあって競い合ってる感じなのだが、その横を通ると四方を店が囲んだ空間があり、カフェテラスで食べながらカメラマンのHirokoさんを待った。
僕が注文したのはビーフラザニアとチョコタルトとエスプレッソ。ロンドンはお菓子が本当に美味しい。ケーキとかがたくさん並んでいて見ているだけでも楽しくなってしまう。
Hirokoさんが到着すると、MERCに戻って店頭でフライヤーを配り始めた。店長は店内でお客に配ることも了解してくれるばかりでなく、彼も一緒になって配ってくれたのだ。これには驚いた。
客はイギリス人の他、いろんな人種がいた。腕にタトゥーをしたスキンヘッドの本物パンクスもいたな。とにかく店に入ってくるひと全てに僕らはフライヤーを配ったのだ。
「東京から来たザ・フリークというバンドで、明日METROでヘッドライナーで出演するんです」
などと話しかけ手渡ししていった。
モッズが好きだと言うことを伝えると、スモール・フェイセスの話題でお互い盛り上がったりした。
5時頃までフライヤーを配り、結構疲れてしまった。

Metroの入り時間が5時半頃なので間に合うように出かけた。MERCからは歩いて行けるところだ。
VIRGINメガストア前にあり、人通りが多い。渋谷のHMV前みたいなもんだろうか。
フロアに着くとまだ他のバンドは来てなく、何も準備が出来ていなかった。少しすると機材屋が来た。スタッフの人もやっと準備にとりかかり、東京と違ってなんとものんびりだ。
レンタルしたベースアンプはトレースエリオットのコンボタイプで300W。これは初めて使う。スイッチ関係は東京のスタジオにあるものと一緒だからまだ安心だ。グラフィックイコライザーが付いてるという点でこれにした。なにしろ自前のコンパクトタイプのEQはケースと一緒に行方不明中なので。
いざリハが始まってみると、やはりギターの方も音色のメインとなってるツインブースターがないし、ベースの音色を決めているアンプシュミレーターやEQがないのでいつもと同じ音色を出すのは不可能だ。不慣れな音の中で2曲の途中まで演奏して、PAさんになにも注文出来ないままリハは終了になってしまった。外国のライブハウスなんてこんなもんだ。リハがあるだけまだましなのかも。
リハが始まるのが遅れたのもあって、結局会場は8時半。フリークの出番は10時半からとなり、
隣のカフェでミーティングすることにした。外に出るとまだ明るい。東京とは日照時間がまるで違う。北海道みたいなもんだろうか。不思議とお腹は空いてなく、カプチーノだけ頼んだ。
そういえばどこの店に行ってもエアコンが入ってない。夏で暑いとはいえ、空気が乾いてるので日が当たらないところは涼しいのだ。出番の30分前ぐらいまでそこにいた。
Metroに戻ってみると、客がたくさん入っていた。地元の対バンのバンドが結構集めたようだ。フリーク目当てで来た人達も少しいて“ありがとう”と握手をした。さっきMERCでスモール・フェイセスの話をした人もガールフレンドを連れて本当に来てくれた。
またロンドン在住の友達で、UPPERS!のDJ達の友人でもある女の子も来てくれて再会した。一緒にいた女の子はなんとUPPERS!でフリークのライブを見たことがあるという。ロンドンで再びフリークを見ることになった稀なひとだ。二人ともモッドガールなオシャレな装いで、強力な味方だ。彼女達のおかげで、緊張もほぐれた。

いよいよ本番の時間が迫り、MERCから提供された新しい服に着替え、急いでセッティングをし、演奏直前に来ていた上着を脱ぎ捨てた。

曲目は、
1、インスト(ロンドンバージョン)
2、Let It Higher
3、hanging out
4、keep me flyin’
5、days
6、it's gonna be alright
7、Up Side Down
8、Making Time(The Creation)



やっと僕はロンドンでライブをやるという目標のひとつを終えることが出来た。

テロの影響で来れなくなったひとがたくさんいたが、40人も集まってくれた。来てくれた人々に感謝である。
そして、アンケートの配布と回収を務めてくれたYamashitaさん、カメラマンのHirokoさんとPICZOさん、衣装提供と宣伝協力をしてくれたMERC、日本で応援してくれたみんなに感謝である。