不要になった鯉のぼりを地域から集めたら、こんな沢山になりました、というニュース。 木曽のある村で、600匹にもなる鯉幟が、河川を横断して風に泳いでいる。
こんな「集団鯉のぼり」は、全国のあちこちの市町村で風物詩となっている。
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家で揚げられない鯉のぼりは、やはり寂しい。
人気のない村の、青空の下で泳ぐ600匹もの鯉達は、まるで、 故郷をすてて都会へ出て行った子どものようではないか。
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親である大人がどんどん減っているのだから、 子どもの成長を祝ってイソイソと鯉のぼりを揚げるという作業も、 もう大人共通の理解ではなくなるのかもしれない。
しかし、風薫る5月の爽やかな季節に、自分の子どもの成長を喜べるという人生は、 私は絶対に、何ものにも代えがたく豊かで幸せだと思う。
2005年04月25日(月) 都市の影 2004年04月25日(日)
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