浅間日記

2009年05月11日(月)

山の家で過ごす楽しい連休だというのに、病が抜けぬまま終わる。



色々と自分の健康を甘く見ていたら、乳腺炎になっていた。
炎症とは、身体の湧き上がる怨念である。怒りの炎である。

お前のような健康管理のできない者はこうだとばかりに、
40度の熱が身体の中で火を噴いている。

横になって2日間水だけで過ごし、怒りを静める。
燃やすものが何もなくなって、ようやく鎮火する。

よく二日で平熱に下がったと医師は驚いたが、
焦土と化した身体を復興させるのは容易ではない。

今度はウィルスが口の周りに跋扈し始める。
身体という資源を巡って、体内に共生している者たちが、
今がオーナーチェンジの時とばかりに表に出てくるのである。

面白いものだと思いながら観察する。
頭がおかしいと思われるかもしれないが、もし自分が死にかけたり死んだりしたら、他の生物がちゃんと後を使ってくれるという見通しは、悪くない。

その反対に、自分の肉体が、極めて難燃性で、埋めたら有害物質を溶出して土壌汚染源となり、PCBみたいに異様に安定し処理に困るような物質だったとしたら、それこそ死んでも死にきれぬ。

馬鹿話はさておき、もう少し身体と上手につきあわねばならない。
死ぬにはまだちょっと早い。

2006年05月11日(木) 家が鳴る
2005年05月11日(水) 
2004年05月11日(火) もう春ではない日


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