思い立って突然に、幼馴染のKちゃんのところへ。
車と新幹線を乗り継いだ旅だけど、隣近所にいた頃のようにぷらっと出た。
幸せと困難が交互にやってくるような身の上話を聴く。 とにかく彼女に笑ってもらおうと、そればかり考える。
*
誰も悪くないし、駄目じゃない。 それなのに、家族というのはガタが来る時がある。
心の病は、個人と社会の軋轢が起こす摩擦熱で、 家族という小舟は荒波に翻弄される。もちろん本人もその乗組員である。
そんな時こそ、子どもをかかえ、手に手をとりあって、 幸せを妨げるものから全力で逃げなければいけないのだが、 残念ながら初動体勢に少々遅れが出た。そんなところだ。
Kちゃんの手料理を家族と一緒に楽しみ、握手を交わして最終列車に乗る。
また来るから、いつでも会おうよと言葉にする。 誰も悪くないし、駄目じゃないからね、と念を押す。
2009年04月07日(火) 宿るべきところに宿り続けるもの 2007年04月07日(土) ここには神様がいたほうがいい 2004年04月07日(水) 愚民ちゃん
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