2011年04月06日(水) |
東日本大震災 私の持続可能性その2 |
東京電力は4日、3月末に提出した2011年度の電力供給計画に盛り込んだ福島第1原発の7、8号機の増設計画を撤回する方針を明らかにした。藤本孝副社長が同日出演した民放番組で「増設は無理だと思っている」と述べた。 東電は、東日本大震災の影響を考慮せずに7、8号機の増設を盛り込んだ計画を提出し、本県が反発していた。 (2011年4月5日 福島民友ニュース)
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原子力発電所の暴走は終息せず、 高濃度の放射性物質を含む水を海に流出し、魚に検出された。 その最中にあってこのニュースである。 県が反発しなければ、どうなっていたのだろうか。
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世界最大級のマグニチュードである地震がかつてないほど広域を襲い、 日本はおろか、世界でも経験のない原発事故が起きて、未だ終息していない。
放射能の被害というと原子爆弾のイメージが強い日本人は、 誰も黒こげになってないし、ケロイドの肌にもなっていない今の状況に対する認識がきわめて甘い。
チェルノブイリやスリーマイルを振り返れば、 放射能の被害の深刻さというのは、発生直後に出るものではないのである。
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私達は今、ごまかしや欺瞞なく、深く認識するべきであると思う。
私達のつくりあげてきた世界は、3.11に終わりの始まりを迎えた。
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けれども、この受難の瞬間に生まれるものも、またある。
私のような中年女には、失われた世界であっても、 昭和も何も知らない子ども達にとっては、今ここがスタート地点である。 今この混乱が、将来、懐かしい場所、懐かしい時代となるのである。
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「私の持続可能性」と稿を起こした時にはこんな状況を考えもしなかったけれど、今、再び深く思う。
私達は、この絶望の中にあって、心を奮い立たせ、協力しあい、慰めあい、 その結果、何を、今日を明日へと持続させなければいけないのか?
東京電力の持続可能性? 原子力発電所のサステイナビリティ?
すべてのオーソリティーが、持続可能性をまとった保身のために地中でうごめいている。冒頭の引用記事のように。
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残念ながら、未来という船には、そう多くは積み込めないだろう。
その現実を思えば思うほど、私は、人類の本能として、 髪を振り乱し、必死の形相をして、日本の子ども達を!と叫びたいのである。
2007年04月06日(金) 溶脱 2004年04月06日(火) 上野公園のアコーディオン弾き
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