2011年04月07日(木) |
東日本大震災 封じ込め |
「総務省は、本日、電気通信事業者関係団体に対し、東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語について、各団体所属の電気通信事業者等が表現の自由に配慮しつつ適切に対応するよう、周知及び必要な措置を講じることを要請しました。」と言う文言からなる4月6日付けの要請。
マスコミ等から、言論統制だという批判を受けている。
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この国は識字率が高く、人によっては母国語以外の言語に堪能で、 書籍やインターネットによる情報収集の手段も学習している。
日本人の教育水準の高さや勤勉さが、今回のこの国難を生き延びる一助になっていると思っていた。
私達は、誰からも指示されなくても、各種文献資料を調べ上げ、 縁遠かった放射線障害や原子力発電設備のアウトラインを素早くおさえ、 ドイツやノルウェーのサイトから放射性物質の拡散予想をみて、 「本当に起きていることは何か」「どうすればよいのか」「世界はどのように評価しているのか、そして、 「どこの情報にバイアスがかかっているのか」までおおよそ調べ上げ、共有している。
みな、新書の一冊とはいわなくてもちょっとした記事ぐらいは書けるほど、もう色々知っている。
けれども、その結果、誰も異常な混乱など起こしていない。
文部科学省の情報公開に対する態度や、東京電力や政府の安全性に関する対応の遅さに苛立つことはあっても、である。
だから、どうもそこが気に入らないのだな、と誰もがまた思う。 できることなら、中国のように、海外からの不都合な情報も遮断したいのだろう。
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今、さっさと封じ込めなければいけないものは、燃料棒、そして放射性物質である。
長引けば長引くほど、人心は荒廃する。 どんなに緘口令をしいても、隠し事は明らかになる。
間違えないでほしい。
2010年04月07日(水) 春の嵐 2009年04月07日(火) 宿るべきところに宿り続けるもの 2007年04月07日(土) ここには神様がいたほうがいい 2004年04月07日(水) 愚民ちゃん
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