浅間日記

2014年12月30日(火) 夢であえたら

後付けになったが、書いておかねばなるまい。

大瀧詠一さんの一周忌、である。

この日を迎えることがつらかった。

「一年前のこの日にはまだ存命だった」という
詭弁のような慰めにすがることができなくなってしまうからだ。

多くの大瀧ファンがそうであったように、
この一年は、彼の軌跡を追っていた。

熱病にかかったみたいに四六時中、大瀧さんの残した音楽を聴いていた。



若かりし頃、きっちりと名曲を残し、
後年、「あと100年はもつ音質」になるよう
自分の作品にきっちりとリマスタリングを施していき、

最後のアルバムについてその仕事を完成させた直後、
お連れあいに「ママありがとう」の言葉を残し、
あっという間に天に召されていった。

なんと爽やかな旅立ちであることか。
青空に残されたのは、ただ悲しみだけである。




この12月に発表されたベストアルバムの目玉は、
未発表の、ご本人による「夢で逢えたら」。

これまで多くのアーティストに歌われてきた名曲であるけれど、
大瀧さんののびやかな歌声によって、それらはすっかり上書きされてしまった。

夢でもし逢えたら 素敵なことね
あなたに逢えるまで 眠り続けたい

改めて、ご冥福を祈る。

2006年12月30日(土) 返事を頂戴する 返事を差し上げる
2005年12月30日(金) ニュース
2004年12月30日(木) 年の終りに日記考


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