快賊日記「funnyface」

2006年11月01日(水) シスター

大切なものを失った時の事を
はっきりと覚えている。
人は痛みや悲しみを忘れながら生きている
ものだけど、記憶は愚かで残酷で。
その時の思いが蘇れば、ちゃんと苦い痛みが
心の中に波紋のように広がって。
決して全てを忘れているわけじゃないと
今更ながら思い出させられる。
特に私はしつこいようで。
まるでそれに囚われてるかのように生きている。
なくした人を忘れる必要はないけれど、
そこに留まる事もまた良い事ではないと分かっているのに。
だけど、希望はある。新しく芽吹く命もある。
そしてそれは何にも変えがたく素晴らしい事だと
改めて私は今日知ることになる。
人が生きるこの世界は、何て素晴らしく
何て驚きに満ちて、神秘の連続なのだろう。
いくつになっても教えられる事は、
とても些細でとても大切な
たった一つの事だったりするのです。


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