毎年一年で一番華やぐ一日。 町いっぱいのイルミネーションが 夜空にまで溶ける。 見えげた空には星一つ探せなくても それでもこの日だけは寂しくない。 遠く離れた誰かを思いながら過ごしても、 何だか暖かい気持ちになる。 クリスマスは毎年恒例の行事みたいに 本当はたいした事でもないんだけど、 それでも年末で、もう今年も終わりで。 そんな気持ちも手伝ってか、 勝手にいろいろな気持ちが溢れてくる。 そして私はいつも恒例の行事を迎えると 子供の頃の思い出と戦っている。 記憶が、いつでも私を押し上げてくれる。 記憶だけが未来の私の幸せを教えてくれる。 あの日の大切で幸せな記憶が色あせないように、 私はきっとずっとこのままで生きていこうと そう誓う夜。
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