今年は最後かなの日記
本のはなし。
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村上春樹 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
この人の本は他に「ノルウェイの森」しか読んでないのですが、 断然こっちのがおもしろかった!!読み終わりたくねぇみたいな!
そして読み終わりたくねぇがもう一冊。
沖方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ」
多分物語としては前作の方がよくできているんだろうけれど、 なんていうのか、単なる前作の続編でなく、それぞれの作品を 単品としてうまくまとめているのが読んでて気持ちいいです。 「マルドッック」の作品通じて、暴力と失望と絶望の渦巻く世界の中、 唯一の良心ともいうべきなのが、ネズミ。 わたくしの認識するネズミといえば、バイト先をわずかに目に留まるほど 早く駆ける黒い影といった感じで、マジで猫はあんな速い生き物を 捕らえられるのかと、その光景を目の当たりにしなければ ちょっと信じられないぜ、ブラザーみたいな感じです。
閑話休題。
そのネズミは失望しないし、諦めないんです。 でも、一緒にいた人間は、失望してしまうし、空っぽになってしまう。 それが怖くて仕方なくて、でも絶望してしまった。 とても人間っぽくて共感するけれど、 やっぱり、生きているからにはネズミのようにありたいですよね。
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10月にスペインに行きました。
勝手に赤茶けた台地の広がる寂しい所とか考えててごめんなさい。 ぴっくりするくらい美しいところでした。ご飯もおいしいし。 写真を200枚くらい撮っちゃいまして、ふと、 バイト先の百貨店で和菓子屋さんと 袴姿で働く店員さんを激写する外人さんを思い出しました。 日常傍にあるものって、そうそう美しいとは感じられないですよね。
ヨーロッパ一治安の悪い国と聞いて、気ばっかはっちゃってたので ドイツはも少し気楽に行こうと思います。 週五の八時間労働です。12月はどっちの職場も忙しいわ…
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