その後もしばらく後ろからギュッってされたまま
しばらく川の流れる音と緑の風景に癒されてて
しばらくした後フと後ろを振り返りながら、
私は向きを変えた。
彼の方に正面向いて
彼の体に抱きつく格好になって
彼もそれを受け止めてくれて
抱き合ったかたちになった。
「恋人同士っぽいよ?いいの?」
彼がそう聞いてくるから
「いいでしょ?」
って答えて
そっと上を向いた。
そして
チュ
・・・ってしてくれるかと思ったらしてこないぃぃぃ。
彼はそのまま顔の向きを変えて
「危ない雰囲気になってきたから戻ろうか・・・。」
って言い出した。
なんで?
私じゃダメか・・・。
そう思ったら気分が沈んじゃって・・。
下を向いた私に彼が話し始めた。
「みぃちゃんは、俺がタイプって皆が言ってたけど、本当?」
「飲み会の時も狙い打ちだったの?」
そして
「見事に打ち落とされちゃったよ。」
とある初夏の晴れた日の出来事。
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