「それは、まあ……」 ティオは口ごもり、案内の青年の後ろを歩くアンジュを見る。彼女に対して無条件の信頼のようなものを感じてしまうのは確かだ。(何となく……似てるから、か……?) 運命を知るという少女曰く「建国祭だから国の記憶も無礼講」だという中で見た、懐かしいあの人に。