バタンバタンとする音に目覚めて、横を見るとダーリンが背中を丸くしてうずくまって何かを叫んでいた。
何、何?また、変な夢でも見たの?と思って、取りあえず電気を点けると、ダーリンは毛布を押さえて、「袋を持って来て!!」と言った。まさか、まさか、ゴキ?ゴキなの?
それにしちゃあ、只ならぬ、緊迫感。しかも、「食い破られるから、袋を四枚ぐらい重ねて持って来て!!」と言う。寝ぼけ眼で、キッチンから袋を何枚か持ってくる私。
それにしても、ゴキなのに袋を四枚で、食い破られるって・・・ゴキがぁ? 私は二枚ぐらいで良いんじゃないの?と袋を持って近づくと、「ダメだよ。そんな薄い袋じゃ、早く袋持って来て!!」と、毛布を押さえながら言った。
えー?だって、ゴキでしょ?と私が聞くと、「違うよ!!ネズミだよ!!さっきから、ネズミって言ってるじゃん!!」と、尋常じゃない感じで叫んだ。
ね、ねずみぃ〜???
ダーリンの押さえている毛布をよく見ると、何かコンモリしていた。でも、そのコンモリを目の当たりにしても、私は信じられない。だってー、そもそもネズミだとして、いつどこから入って来たのか。しかも、ネズミって警戒心の強い動物のはずだよね・・・
ウソだ。これはダーリンの悪い冗談だ。そうに決まってると思ったらむりんであった。
つづく。(←出たぁー
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