2008年10月14日(火)
萌え。3
師匠の名前が決まりました。苗字をください、植物系。という唐突な言葉に答えてくれてありがとうG嬢。 師匠も丁寧口調に……いややっぱやめるか。明ちゃんには丁寧口調で、他はもっとざっくばらんに。師匠の以前からのイメージを維持しよう。うむ。
「これ以上ご迷惑をおかけするわけには」 「いいって。うち広いし人間多いから、一人くらい増えたってどうってことないし」 「でも」 思いついて、明はにやりとする。 「じゃぁ何かお礼でもしてくれる? 例えば」 素早くベッドに上がり、弘美の脇に片手と両膝をつき、覆いかぶさるようにしてもう片手で弘美の頬を撫で、間近で囁く。 「カラダで」 目を見開いた弘美がまた少し赤くなり、明から視線を外して目を泳がせる。予想していたのと違う反応で、明はおや?と思う。男の相手をさせられるのが嫌で逃げてきたというから、嫌悪か恐怖で青くなるかと思ったのだが。実はそちらはいいが身売りが嫌だったのか? 「あの」 唇同士が触れる寸前の位置にあるので下にいる弘美は迂闊に動くことが出来ず、せめてと僅かに顔を横にずらす。 「女性がそんなことを言わない方がいいと思います」 明はぽかんとした。 何も言っていないのに?? 「なんで?」 「最初は男性だと思っていたんですが、あなたの気を読んでみたら女性だったので……」 「気でわかった?」 「はい」 嘘ではないようだ、とわかって、思わず明はくつくつと笑う。 明は、見た目は美青年だが、体も心も女だった。ちょうど弘美と反対に。声が低く、男の服装をしていればまず女に見られることはない。それが、弘美は「気」で判別したという。面白い! 「すごいな、弘美君。最初もそれでわからなかった?」 「僕への敵意は感じなかったので、あまり読まなかったんです。普段から誰のでも深く読める状態でいると疲れてしまうので、抑えてあるんです」 「なるほど。ごめんね、からかったりして」
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