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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2006年04月18日(火)
階段を上ること


 今年に限ったことではありませんが、年が変わると、向上心にかられます。ダイエットを始めよう。習い事をしよう。私の場合は、ウォークマン(今ならipod)の音量を小さくしようなどなど。どれもこれも年が終わるまで続いた試しがないわけですが。

 新年最初に読んだ本が、“人生で成功するためにしておきたいこと”系のでした。あれやこれやを実行しようとがんばっていたのですが、4月現在、続いているのは、階段を使うことだけ。しかも、「気分が乗らないときは、最低でも1回使えばいいことにする」なんて自分ルールを勝手にこさえています。それでも、効果があるんですね。

 先月、センバツを見に、甲子園へ出かけました。優勝候補も出ない、話題校も出ない、関西ゆかりのチームでもない平日の第一試合。試合開始30分前の到着でも、ライトスタンド49段目が場所を選べるくらい空いていました。天気は薄曇り。快適な観戦環境で、歴史的な1戦を目撃することになったのですが、49段目へ移動する際に使ったのが、階段です。ここ数年、すっかり体が弱り、階段の上りは1楷から2楷への移動すら、息切れしていました。もちろん、大好きな49段目なんて死にそうになってたどり着くのです。相方と一緒のときは、「先に行って」と何度口にしようと思ったことか。

 そんなトラウマがあるにもかかわらず、この日はケロッと忘れて、階段を上っていました。見晴らしのいい場所を確保でき、後ろのフェンスにコンビニ袋のあまりを結びつけゴミ袋のスタンバイ。カバンからスコアブックのコピーとボードにペン。傍らには売店で買った出場選手名鑑が載っている雑誌。上に缶コーヒーを置いて、風対策。あとはプレーボールを待つばかりになったとき、ふと思い出しました。そういや、私、階段上ったとき、息切れてへんかった。ビルの中にある会社へ行くために上る階段は47段。まるで甲子園での観戦に備えていたかのようですね…。