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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2007年04月04日(水)
ひとつのつっかえが取れる


 仕事帰りに寄った本屋で、『甲子園の歴史を変えた9つの試合』という(そんな感じのタイトルだった)本を見つけた。パラパラとめくると、やはりあった松坂絡み。どうせPL戦か明徳戦だろうと思ってサブタイトルを見ると、「松坂に最後に挑戦した男たち」とある。もしや!と思い、ページ更にページをめくると、主役は98年夏の甲子園で準優勝そして秋の国体でも準優勝した京都成章の選手たちだった。あの決勝戦を中心に当時のことを選手に振り返ってもらい、またその後、彼らがそういう道を歩んだかまで書いてある。嬉しくなった。著者の前書きでもあったが、高校野球における松坂と言えば、PL戦や明徳戦ばかりが大きく取り上げられいるが、なぜか決勝戦を扱う記事に出会うことは皆無だった。私は自分の中に「なんでよ、なんで大一番の決勝が取り上げられないの?松坂最後から見たって、1大会で2回のノーヒットノーランって希有の記録じゃないの?」というぶつけようのない憤りをくすぶらせていた。あのときの成章の選手のことが知りたい。長年そう思い続けてきた。そして、今日、その願いを叶えてくれる本と出会った。嬉しかった。すっきりした。