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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2007年04月03日(火)
M井さんとコミュニケーション


 職場に、M井さんという40代半ばの男性がいる。キャリアは、私の次に長い人。もう2年ほどうちで働いている。でも、世代が違うためか、事務的な会話以外ほとんどしない。見た感じ悪い人ではないし、なんとかコミュニケーションをとりたいと思っていた。

 ところが、この春、その糸口を見つけることに成功した。車内での休憩時間。彼は、買ったばかりのワンセグでセンバツ大会の中継を見ていたのだ。「M井さん、高校野球見るんですか?」と言うと、「うん、好きやで」と返ってきた。共通の話題が見つかったことただ嬉しかった。しばらく、2人でケータイの画面をのぞき込んで試合を見守った。

 それ以来、「今日はどこが勝った」だの、「明日はこの試合に注目」だの「地元が出ないのは残念」など、会話を増やすことが出来た。今日、決勝戦。M井さんと仕事だった。仕事は、決勝戦とほぼ同じ時間から始まった。M井さんはワンセグで試合を見ることが出来なかった。一方の私は、“おかんオンライン”という情報網を持っている。母は大会期間中、試合結果を随時、メールで知らせてくれていたのだ。今日も例外ではなく、『常葉菊川が6−5で勝った』仕事中に結果を知った。

 仕事終わりに、さっそくM井さんに、常葉菊川が勝ったことを報告。M井さんは少しテンションを上げ、「スコアとかわかります?」と聞いてきたので、6−5と答えると、「接戦やったんやね〜。しかし、常葉(菊川)が優勝するとは思わなかったなあ。」と感慨深げだった。「私もびっくりですよー。このカードなら、大垣日大かなと思ってました。」「そうやね、あそこの監督って、前どっかの監督やってたはず」「そう、東邦ですよ。」「そっかー、だから初出場でも決勝に来れたんか。やっぱ高校野球は指導者やなあ」「でも、常葉菊川の監督って、選手時代にセンバツで優勝しているんです、浜松商業で。静岡県勢のセンバツ優勝って、そのとき以来なんですって」「へ〜、知らんかったぁ」。マニアからみたら、めっちゃうわべの会話だけど、その相手がこの2年間全く話すことのなかったM井さんだということがただ嬉しかった。また夏も話せるといいな。