2024年11月25日(月) |
傷だらけのハイゼット |
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飯塚幸三受刑者が亡くなった。高齢者が踏み間違いで暴走した結果、二人の若い命が奪われるという悲惨な事故だった。踏み間違いの状態のまま数百メートル暴走しているという時点で「アホか!」と思うのだが、そこまで認知能力が低下した人間は絶対に免許を剥奪しないといけない。取り締まりの時にそうした危険高齢ドライバーを警察官が発見すれば、即座に免許を預かってもらいたいのである。
オレの家の近くのある商店主が傷だらけのハイゼットカーゴに乗っている。ハイゼットはダイハツから出ている貨物車である。運転されるご本人はかなりの高齢で、腰も曲がっていて歩くのも困難な状態だが、まだ運転されている。たまに道路で遭遇することもあるのだが、狭い道をゆっくりと走っておられる。きっと本人は安全運転に努められてるのだろうし、住宅地なので速度をあげて走る必要もない。ただクルマの4隅は擦りまくりなので、車両感覚がもうつかめなくなってるのだろうということは容易に推察できる。クルマは新しいのに傷はつきまくりである。
オレの伯母の夫は大型2種免許を持つプロドライバーだった。その伯母の家にあった夫が運転する軽自動車に擦ったあとがあり、「あの運転の達人でも擦るのか・・・」と思ったら最近免許を返納したという知らせを聞いた。もう90代だったので当然のことなんだが、100まで運転するかもと思っていたのでちょっと寂しい気もした。頭もしっかりしていて、年齢の割にはかなり元気だったが息子(私とは従兄弟)が「返納しろ」と告げたらしい。オレの父親は80の時に、そして母親は70代後半の頃に免許を返納している。オレもそのくらいの年齢が返納の目安になるだろうか。その頃には速度の出ない一人乗りのマイクロカーなんかを買うかも知れないが。自動運転技術がオレの年齢に追いついて欲しいと思う。
中国で販売されているEVの「自動駐車機能」にかなりの不具合が出ているらしい。駐車場の所まで乗っていくとあとは勝手に空きスペースに駐めてくれるという機能だが、壁にぶつかったり隣のクルマにぶつかるという不具合がかなり起きているそうである。日本の技術はどこまで進んでいるのだろうか。早くナビ入力だけで目的地に連れて行ってくれる機能を搭載して欲しいものである。
クルマは運転しやすくなった。先日スーパーの駐車場から出ようとして坂道発進しようとした時に一瞬クルマが少し下がったので改めて「どのクルマにも坂道発進サポート機能が搭載されているわけではない」ということを理解したわけだが、考えたら安全装備は当たり前になってるわけで、昔のクルマよりも今のクルマの方がはるかに優れている。旧車に乗ってノスタルジーに浸るよりも新車の快適さが勝っている。
あの傷だらけのハイゼットはいつまで走ってるのだろうか。たまに遭遇するときは「ぶつけられないかな?」と緊張する。近くのスーパーの駐車場でなかなかクルマを枠内に駐められずに苦労している高齢者を見ると運転を代わってやりたくなる。オレはその時が来れば潔く返納したいと思っている。
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