嗚呼!米国駐在員。
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週末は上海。 とにかく雪が大ニュースになっており、タクシーの運転手から職場のスタッフから大騒ぎであった。10年ぶりだとか。おかげで交通がマヒしてしまい、飛行機は軒並みキャンセル、タクシーは全くつかまらない、と、出張者泣かせの天気であった。 といっても、アメリカに住んでいると実にたいした事のない雪であり、え?この程度で飛行機キャンセル!?と、全く予想もしていない知らせに驚いた。こうしてみるとアメリカの寒冷地の街づくりというのは実によく出来ている、と感心するほかないが、まあ日本は中国は年に一度あるかないかの為に大きな対策はたてられないのだろう。
のんきに足裏マッサージを受けながらTVを見ると、中国各地方に出向くバス停のような大広場で足止めを食らった数千、いや数万人はあろうかという乗客が映し出されていた。それぞれがまた信じられないような大きな荷物を抱えて、それほど厚着ともいえない格好で寒さをしのんで配給されたお茶をすすっていた。そのまま天気が回復するまで野宿をするようだ。
ああ、絶対この中には飛び込めない、と直感的に思ったが、若かりし頃はこんな中にバックパック1つで飛び込んで旅をしていた時もあった。年齢を重ねて得るものばかりではない、としみじみと思った中国の雪景色。
Kyosuke
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