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■ 障害者にとっての厳しい現実(愚痴)
この日は久々に連れと名古屋に電車でお出かけした。 名鉄なんて乗るの何年ぶりだろう〜・・! 列車も新しくなってて、なんか見るものが全て、 すごく新鮮だった。
当初の予定ではJR高島屋のレストラン街で おいしいものを食べて、その後東急ハンズで 雑貨を見回って楽しむ予定だったのだけども・・・。
現実はそんなに甘くはなかった。
私は足に障害があるので、 長距離を歩くことを考え、杖をもっていった のだけど、それでも駅のホームから JR高島屋のレストランのフロアまで歩いてる 時点でもう足腰に痛みが・・・。 それでもなんとか踏ん張って痛みを 堪えながら歩く。
沢山の人でにぎわう名古屋駅と百貨店、 反対方向へ向かう人をよけるのも一苦労。 エレベーターは遠いし、なかなか降りてこない。 だからといって、エスカレーターに 乗ることも、私にはちょっと大変だったり・・。 (足が安定してないので、バランスが とりにくくて、乗るときにふらつくのです)
ひいこらしながら、 やっとのことで高島屋のレストランフロアまで たどり着いても、お店の半分を見た段階で もう足腰の痛みが限界・・・。 やむなくそこまで見た中で一番よさそうな お店の食事で妥協しました。 せっかく電車にのって出かけてきたのに、 一番の気に入った店を探して食べられなくて すごく悲しかったなぁ・・・。
色々他にもみたいところがあったけど、 足腰の痛みがもう限界で諦めた。
その後、連れとちょっと喧嘩して(苦笑)、 結局ハンズにはよらないで、食事しただけで 帰ってきたんだけど・・・。 正直、結構ショックでした。。。
こんなにも自分の下肢の状態が悪化してたなんて・・。
数年前までは、健康な足の人と同じように とまではいかなくても、そこそこ日常に 差し支えない程度に歩けてた。 行きたいところに行くことができた。 ・・でも今は・・・。
「当たり前」のことが「当たり前」にできないのだ・・。 普通の人(障害のない人)なら、 なんとも思わないことすら、私には とても大変で難しい・・。 自分の障害の症状がまだ軽い頃は、 障害者の人がこんなに不自由で不便だとは 思いもよらなかった。 「言葉」ではわかってたけど、 「実感」で全然理解してなかった。
「できない」ことの辛さ。厳しさ。
駅のホームで立って待つこと・・ 座れるかどうかわからない不安。 自分が”びっこ”をひいて杖をついて 歩く姿が不恰好で醜くて、 自分の姿がガラスに映るたびに やりきれない気分になった。
もう私は普通の人が当たり前にできる 楽しみさえ、楽しむことができない。 「できない」ことが多すぎて、 一人で気軽にあちこと出かけたり 交通機関を使うことも厳しくて・・・。 学生時代みたいに、友達とウィンドウショッピングしたり おいしいお店を探したり、旅行することもできなくて・・。 そんな現実が、ガツンときた。
なんかやるせないなぁ・・・。
歩くことさえ、大変なんて・・・。
自分が「障害者」になって初めて、 障害者にとって、外の世界がとても 不便であることを思い知った。
下肢障害者にとっては、 少しの距離でも歩くのが辛いのだけど、 駅も施設も、歩かされる・・・。 こんなに移動するのが大変だとは 思わなかった。。
あと、他の人(健常者)があんまり配慮してくれない。
別に、「障害者なんだから席譲ってくれ!」 なんておこがましいことを言うつもりはない。 …だけど、反対方向からすれ違うときに、 相手が杖もってて障害者だってわかるんだから、 そっちがよけてくれたっていいじゃないの?
少なくとも私の足がまだ使える時は 自分は障害者らしき人が前からきたら 自分がよけて道をあけてたよ・・。 ・・なのに、堂々とこっちにぶつかってきて よけてくれない人、進行方向の道をふさぐ人の 多いこと・・! (いきなり自分の進行方向の目の前に 小さな子供が飛び出してきても、 その子供の親は「すいません」とも言わないし・・)
これには、はっきりいって 頭きた。
足の不自由な人間にとって、「よける」という ことがどれだけ大変かわからないんだろう。 一歩一歩が辛くて大変で、 よけるのもバランスが悪くて大変で。(よろけるから) でも、あんたら(健常者)は「よける」くらい 別になんともないでしょう? なのに、なんでそんな小さな気遣いも 思いやりもできないわけ?!
なんか、結局、障害をもった人間は 生き物として弱くて劣ってるから、 社会で小さく小さく生きていくしかないんだなぁ と、現実を悲しく感じた。
もっとも、障害をもって生まれたのは 自分の個人の問題だからしょうがないんだけど、 ・・でも、もう少しマナーとか他人への気配りとか あってもいいんじゃないかと憤りを感じた。 なんだか自己中心な人が多すぎる・・。
やっぱり自分が障害者や弱い立場になってみないと、 わからないものなんだろうね・・。
たまに都会に出るのは新鮮で楽しいけど、 今の私にはもう難しいことを思い知った日でした。
2007年08月14日(火)
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