twilight shackles
枷夜(かや)



 私におめでとうを。

あの日、私は仕事がえりのあなたと
今となっては思い出の『あの店』で食事をして
そのままタクシーで連れていかれることがなければ
5年の思い出などかけらもなかった...

ちょうど夕方でした。

日が落ちていけば...夜になれば...
少しずつ辛くなるのかもしれない...
胸が痛いなぁ...

私には涙を受け止めてもらえる大きな器はない...
冷えた体を暖めてくれる大きな腕もない...

ただ、心を支えてくれる友人がいる
同じ痛みを抱える、分かりあえる友人がいる
何もかもを忘れて笑っていられる友人がいる

素敵なことだ。そう思う。

私は、私でいることを諦めずに生きようと思う。
枷夜として飼われた時間も確かにわたしなんだから。
いま、こうして日記をかく私も、私だ。

日が落ちる。
あの人から、駅についたと電話がなるのはもう少し後だ。

2006年08月24日(木)
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