ON BEAT。 - 2006年07月03日(月) 心臓を動かしたままの手術を行っている映像を、 こんな風にドラマの中でみるなんて思ってもいなかった。 ON BEATでの手術のことを知ったのが、8年前。 英語論文の中で、蛸足の様な固定器具を使って行う新しい術式について、 延々と述べられていたのがずいぶん昔のことのように思えた。 そのときは、日本語訳をする過程で、 その最先端の術式の意味を理解するのが精一杯だった。 専門用語ばかりの英文に、頭の中が大混乱していたような気がする。 ただ、日本ではまだ始まったばかりだということと、 自分のいた大学の付属病院ではその術式を取り入れているのだと聴いて、 少し胸が躍ったのを覚えている。 それは、そんな新しい術式のアイディアが画期的だと驚いたというより、 少しでも患者の負担を減らそうと考えている医師が日本にいることが嬉しかった。 今ではドラマになるほど一般的になっていると知って、笑みが浮かんだ。 時間の流れはとても速い。 たとえ時間はかかっても、良いものはどんどん拡がっていく。 それは、自分にとって一つの励みになった。 ...
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