と聞きなれぬ女性の声。 場違いな感じもしつつ はいはぁーい。 と駆け下りていく。 ちなみに今自分がいる部屋は 実験棟の2階。 実験棟はおおむね1、2階と吹き抜けになっているのだが 建屋の中程だけは階が分かれていて その2階に自分と学生がいる。 いつもは結構隔離状態。 ほかの建屋に行くこともなく 所内の人との交流は少ない。 ということで、あんまりまだ よくわからんのだ、この研究所。 ってそんなことは今回はどうでもよくって 突如現れたその女性の話。 手には小さな2つの箱を持って 愛想よくわらって立っていた。
彼女は 宅配便やにも見えず 突然の外来者にも見えない。
おそるおそる話しかけ ようかなって息を吸い込むするやいなや 向こうから、あのこれ・・・ とその箱を差し出してきた。
いったい何でしょう? 爆弾でも持参されたのですか? 受け取るしかないよなぁ なんて勝手にサスペンス劇場やってると またもや向こうから怒涛の攻撃。
この紙に説明があるんですが読んでわからなかったら 中にCDが入っているので見てください。 じゃっ。
てな感じで。 ほー。 取り残された感まんさいの中 この箱はいったいどのように させていただければよいのでしょう。 開けてみると出てきたのは PHS。 なんか指令でもあるのでしょうか?
そういや、なんか所員全員に配布するってメール来てたな・・・。 でも確か任期付って配られないんじゃなかったっけ? でも、さっきの人って誰だかわからんし 受け取っちゃったものはしょうがない。 あわよくば自分にかかってこなくても 同じ建屋にいる人の電話番をしなくてもよくなるなら いいかなっなんて 思ったりしつつ 結局は共通の電話しか鳴らないんだろうなぁ なんて現実考えたりして つまるところ 意味ないじゃんコレ って感じ。
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