はじまりのウタ。
Mail / いづる
東北地方太平洋沖地震。
大手町の事務所で仕事中、14:45くらい?
ビルに設置されている、地震警報装置が鳴り響いた。

「強い地震が発生しました・・

あれ?避難訓練だっけ?

というのがその時の印象。

数秒後、徐々に揺れ始めて、
ほんとの地震だと自覚した。

揺れは何十秒か続いた。
最初はカタコト、わずかだったので、
その場で立っていたけれど、
徐々に大きくなる揺れと、
物が揺れて建てる音に驚いて、思わずその場でしゃがむ。

周りを見ると、みんなそんな感じ。

高層階にある事務所は、
地震が収まったと思われた後も反動の揺れが収まらない。

大手町の事務所は窓から他のビルが見えるのだけど、
それがぐわんぐわんと揺れているのが見えて、
ほんとに、怯えた。

大阪で阪神大震災を経験したけど、
その時は下から突き上げるような感じで揺れて、
揺れの大きさは同じくらい?
でも、もう少し短かったと思うから、
今回の方が大きいように感じた。

阪神大震災のあと、
大阪市内の交通は半日近く麻痺してた記憶がある。

それなりに揺れたから、交通はしばらくだめだろうなと思いつつ、
事務所を見回してみると、
多少キャビネの戸が開いたくらいで、
対して乱れた様子はなく。
電気もついているし、とりあえずこの辺は大丈夫そう。

どこが震源?
ということがみんな気になって、
会議室のテレビ前に集合。

東北地方が震源だと知る。
震度は7?8?
マグニチュードは?

情報ははっきりしないけど、
なんとなく直感的に、
これは、ただじゃすまないと血の気が引いていく思いがした。


ビルの防災センターからは放送連絡が入り、
エレベーターは使えないこと、
危険なのでエレベーターホールは閉鎖とのこと。

特に避難指示はでなかったので、
降りると戻るのが大変な高層階の我々はとりあえず待機。
他の階の会社は自主的に避難したところもあった様子。


ビルの防災準備としてヘルメットが配られているのだけれど、
トイレにいくと他の会社の人はヘルメットかぶって
トイレに来ていてびっくり。

あれ、自分がちょっと自覚がない感じ??
くらいの。


しばらくして落ち着くと、
会社からは帰宅してよいということだったけど、
電車が動いていないためとりあえず待機。


やりかけていた仕事を片付けたあとは、
テレビにくぎ付けになっている間にあっという間に夜になった。

2011年03月11日(金)