あいつがいなくなってどれくらいたつのだろう。ぽっかりと空いた空間は今もそのまま癒える事などないのだろう。乾いた空気が日の光をより強く感じさせる水音が耳に心地よく鳴り響き君がささやいてるみたいに優しくて熱いしずくがほほをなでるけどそれでも口の端は優しく弧を描いているあいつはいつでもあたしを優しく縛り付けるそれが苦しいけど、ひどく安心してしまう。あたしは一人じゃないのだと。あいつはあたしで、あたしはあたしごとあいつを愛する。