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■ アキヒカ子予告。
アキヒカ子の予告です。いちゃいちゃ系をこちらで書きます。短編中心になるかな?
『ミルク』
「おはよう、進藤」 「…おはよ…」 眠そうに目をこすりながら、ヒカルは台所の椅子に腰掛けた。 「今朝はなあに?」 「今日はフレンチトーストだよ。シナモンはどうする?」 「オレのはかけて。あ、あと、ホットミルクも」 「了解」 にっこりとして、アキラは出来上がりの近いフレンチトーストを入れるお皿を食器棚から取り出した。
アキラとヒカルが一緒に暮らし始めたのは、半月前のことだ。
ヒカルの16歳の誕生日を迎えた1ヶ月後に、アキラがそこに引っ越していた。急に決まったように見えたその引越しは、アキラの計画的なものだったと、ヒカルは後で知った。最初から、2人で暮らすのに十分な広さを持ち、棋院へ通うにも非常に便利なところだった。広いな、と手伝いに来たヒカルに、アキラはただ笑顔で、ここが一番条件にあってよかったから、と答えたのだ。それでなんとなくヒカルは納得してしまっていた。
引越しの荷物が片付いた頃、アキラがヒカルの家へと来た。 すでに付き合い始めて3ヶ月以上、清い交際が続いていた2人だ。 キスくらいしかまともにしたことが無く、まだまだ先のこともヒカルは考えたことなど無い。 だから、突然アキラが来たときも、まさかそんなことを言い出すなんて思ってもいなかった。
『お嬢さんをボクに下さい。大切にします!幸せにします!』
…そのとき、ヒカルの両親が固まったのは言うまでも無い。 アキラとヒカルが、しょっちゅう一緒にいるのは知ってはいた。だが、それは囲碁がらみのことだけだと思っていたし、実は付き合っていることは言っていなかったのだ。 長い間、いや、ほんの数秒だったかもしれないが…理性を総動員して冷静さを取り戻したヒカルの母が言った言葉を聞いて、ヒカルは思わず脱力してしまったくらいだ。
「でも…ヒカルでいいんですか?」
いったい、何がどうなったら、そういう言葉が出てくるのだろうか。 ヒカルは脱力していく体をどうにも出来なかった。だからというわけではないが、アキラの強引さも手伝って、それから半月後には、ヒカルはアキラの部屋へと引っ越すことになっていたのだった…。
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…とまあ、こんな感じで。 新婚風味なアキヒカ子で(なんだそれは?) 近いうちにこちらで短編連載を始めたいです。 で、「あふれる想い番外編」も完結させます。
あ、『ミルク』は、KOTOKOさんの曲からです。 可愛い歌なんだよね〜vvvアキヒカ子で書きたい話にぴったりな可愛さだったので。
2003年09月28日(日)
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