最強の星の真下

2011年03月12日(土) 筋肉痛。

私には雀の涙の募金をするくらいしか出来ませんが、今回の巨大地震及び津波の被害を受けた皆さまに、心より黙祷とエールを。



ささやかにハードな一日半だった。
職場で階段の駆け下り駆け上がりを8センチヒールのオフィスサンダルで1往復半。火事場の馬鹿力ってすごい。その後、歩き下り歩き上がりを1往復半。職場は低層階ではありませぬ。運動不足を実感。

職場エリアの震度は5弱であった。ということは、私の住居は。

いつでも震度が1〜2段階大きい、ちゃちな普請の建物なので、部屋がどうなっているかを見たくなかった。

見たくなかったが、余震が少しマシになってきたようなので、しぶしぶ歩いて帰宅。現実に直面。

部屋ごと掴んでシェイクした、ようになっていた。
開けたドアをそのまま一度閉めた。いや本当に。
開けたドアからナニカが倒れ掛かってきたので。
傘?足元に転がってきたのは花瓶。靴クリーム、シャチハタ、その他諸々が散乱している。

奥は、いつかテレビで見たゴミ屋敷のようだった。いや、ゴミ屋敷にはヒトの通路がちゃんとあるだけマシだ。
自分の住居が、半日後にはゴミ屋敷以下だなんて。

まあ、ある意味、スリリングと言えなくもないかも?あは、ははは・・・。
と自分を誤魔化そうと頑張ったけれど、ちょっと無理だった。いやこんな事でも結構ショックなものである。

生まれて初めて、部屋の中を物を踏みながら歩く、という経験をした。物がシェイクされて入れ子になっていると、ささっと掻き分けることは出来ないものだと知った。一番下にあったらしい化粧鏡をうっかり踏み割った。

食物棚の中身も書棚の中身も冷蔵庫の中身もカバン棚の中身も洗濯用品の棚も。トイレットペーパーの在庫も何もかも。
ほとんどが床にぶちまけられている。コンロにあったシチューの鍋は逆さに下に落ちている。勿論中身のシチューごと。姿見は倒れ、PCはテーブルから落ち、テレビは壊れ、棚もレンジも冷蔵庫も洗濯機も位置が変わっている。流しは洗剤ラップなど台所用品、食品棚から飛び出した缶詰その他で埋まっている。
水が出るかどうかなんて、確認出来る状態ではない。

棚の中身は「落ちて」はいない。移動後の位置からして、確実に「宙を飛んで」いる。

徹夜で床を出した。


午後には電池が切れて倒れ伏したが、地震センサー標準装備の素晴らしい部屋(震度が大きいからね!)なので、寝ていても余震をすぐ感知出来てしまう。熟睡は出来ない。やっと少しスペースが出来たのに、少し大きい揺れが来たら、あのゴミ屋敷再び!だ。ものが飛んできたら当たって死ぬかもしれない。

いつ揺り返しがあるか分からないので、緊急地震速報の度に、昨晩最も物が無かったベッドの上に移動する。作業中、財布と携帯とコートは身に着けたまま。寝る時もバッグと携帯とコートはすぐ手が届くところに。



ちなみに、ここからホンの1キロのところに住んでいる友人の住まいでは、壁表面に少しヒビが入って何かが落ちたけれど、シェイクはされなかったそうだ。
引越しモチベーション急速上昇中。


きっと大丈夫だとは思うが連絡の取れない東北在住親族の安否確認が、明日こそは出来るといいのだけれど。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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