Days without the end |
毎年毎年、あたしの誕生日はとても幸せなものになる。 一緒に祝ってくれる人は変われど、 でも毎年毎年嬉しい事が必ず待っている。 今年の誕生日は金曜日で、当然会社に行った。 会社の女の子みんなからそれぞれプレゼントを頂いた。 あたしがふと欲しいと言っていたもの。 タオル生地のパジャマだったり、DSのソフトだったり。 お菓子とか、タオルとか、ポーチとか。 どんなものでもプレゼントは嬉しいもので、 何歳になってもあの包装紙を開けるドキドキは変わらない。 あたしの事を考えて、あたしを喜ばすために、 わざわざ買い物に行ってくれる。 その行為はとても幸せで、とても喜ばしい事だと思う。 ありがたいと思うし、 どれだけ感謝をしてもしきれないと思う。 その日は彼氏がお祝いしてくれる約束だったので、 定時で急いで帰宅し、急いで用意し、 彼氏の家に向かった。 少し前から、プランを考えてあるのも聞いていたし、 プランの為にネットカフェに行っていたのも知っていた。 プレゼントに何が欲しいのか一切聞かれていなかったので、 ほんとに何がもらえるのか想像もつかなかった。 でも前々から花束とかをもらってみたいと言っていたので、 もしかしたらそうかもしれないとは思った。 けど正直誕生日プレゼントに花束は微妙だなと思ってたから、 全く期待はしていなかった。 しかし彼氏はあたしが彼氏の家に着くなり、 嬉しそうにプレゼントを持ってきて、 その中身は「Wii」の本体だった。 あたしが少し前に冗談で、「Wii」買ってと言ったから、 あげるなら欲しがっているものをと思って選んだそうだ。 そんな高いものを貰えると思ってなかったし、 色んなとこに電話をして在庫を探してくれたみたいで、 ほんとに嬉しかったし、驚いた。 そして前から行ってみたいと言っていた、 ちょっと高めの焼肉屋さんに連れて行ってくれた。 ホールのバースデーケーキも予約してくれてて、 ちゃんとプレートに「誕生日おめでとう ひろこ」 と書かれてあった。 その予約をする姿を想像するだけでも、幸せで仕方ない。 バースデーカードもちゃんと書いてくれてて、 「今年の誕生日も一緒にお祝いできて嬉しく思います」 というような事が書かれてあった。 そんなキャラじゃないのに。 プランとかも考えるの苦手な人なのに。 あたしは大した人じゃないし、 ほんとに何もしてあげられてないと思う。 なのにこんなに愛してくれて、幸せをくれる。 人生捨てたもんじゃないなと思う。 今日も会社の上司の人が誕生日だからと、 すごく高い焼肉をご馳走してくれた。 明日は誕生日だからと、 ケーキを買ってきてくれるって言ってくれた子と、 お菓子を買ってきてくれるって言ってくれた上司がいる。 そして今週は会社の先輩達が、 誕生日だからと、ディナーをご馳走してくれる。 あたしはとても幸せだ。 あたしはとても恵まれてる。 毎年毎年そう思う。 毎年毎年生きててよかったなと思う。 もう年を重ねるのも嬉しくない年齢に差し掛かってきたけど、 それでもとても嬉しくて、幸せな誕生日だ。 |
writer ヒロコ |
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