あやのLA Diary
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2004年12月29日(水) Vegasでとほほギグ(こんな事もあるんです。)その2

はあ〜。あの悪夢のリハの後の車の中で、モイエスと、なんてひどいリハだったんだろうと話合いました。今まで色々なシチュエーションを見て来ましたが、私にとって最悪だったなあ。私に直接のとばっちりは来ませんでしたが、気分が悪いって言う事に代わりありません。バンドメンバーはボーカリストを含めて、経験を重ねたミュージシャンだし、もっとリスペクトを持って対応して欲しい。アーティストには何の問題もなかったのですが、あのMDには本当に腹が立ちました。
まあ、引き受けた事だし、最善を尽くそう。せっかく一緒にべガスに行けるんだし、楽しもうよと言われ、それもそうだな、と気持ちを立て直し、しっかり寝て、朝7時に起床、8時に出発しました。

前日まで、何日か続きで夜には雨が降る天候が続いていたので、年末の渋滞も見込んで、早めに出発するように言われていたのですが、ロードコンディションはとても良く、渋滞にも全く嵌らず、お昼にはLas Vegasに到着しました。




なんだか先週もべガスに来たばっかり。懐かしさもへったくれもないやーね。ただいま〜〜ってな感じ。べガスはLAからドライブで4時間。ギグも結構あるので、年に何回かは必ず来る事になってます。今年は不思議に回数少ないなあと思ってたら、この一週間で2回も来る事になったりして。

で、ホテルにチェックイン。ここからが問題の始まり。
着いたら、私達の名前がきちんと残されていて、一人一人チェックイン出来る筈だったのですが、そんな手順は踏まれておらず、ホテルの人間も代表の人間が来てなければチェックインは出来ないとの一点張り。
代表は、LAからのミュージシャンを乗せたバンを運転して(それも朝5時には出発して)こちらに向かってる筈なのですが、携帯は繋がらず、”は〜”と大きくため息をついたモイエスが、それだったら自分たちでチェックインしといて、あとから清算してもらおうと私達だけ先に、別にチェックインしました。
お部屋に入って、昼寝をして、2時からのサウンドチェックと聞いていたから2時に会場に入りましたが、だ〜れもいやしない。器材をセットアップしてもまだ来ない。???なんじゃこりゃ。
他のメンバーに電話をしてみたら、あと一時間半くらい見てみようという話。”。。。。。”
やっぱりね〜。あきれてしまい、もう一回ホテルに帰り、昼寝し直し。
私は一時間半後にきちんと会場に出直しました。モイエスは絶対5時過ぎてもリハは始まらないと不貞寝を続けたんだけど。
私が着いた時には、何人か他のバンドメンバーも来ていて、セットアップをしてました。良かった。でもサウンドチェックは始まりそうにも無い。結局モイエスは5時半過ぎに来ましたが、それでもサウンドチェックは始まらなかったという。。



今回のあやのセットアップ。キーは一台だけです。私の愛シンセYAMAHA S80。
このRhodesの音って世の中にあるシンセの音では一番。本物そのものなんです。本当なら本物のFender Rhodesを動かせればいいんだけど、重いからなあ。今年は挑戦しようかなとは思っているんだけど。

結局アーティストが来て、きちんと音出しを始めたのは、6時過ぎ。サウンドチェックが終わったのは7時半。ステージは8時から始まる予定だったので、私とモイエスは慌ててシャワーを浴びて、服を着替え、8時に会場に着きました。

が。。。。始まる様子はない。。。。。
またも呆れてしまい、他のミュージシャンに電話をして、皆んなが揃ったら電話をくれるように伝えて、またホテルに戻り映画を見てのんびり。
9時過ぎにメンバーから電話が来て、”そろそろステージだよ。””OK"
で、ステージが始まったのは、なんと9時半。
私達だけ、いつもの2nd Natureのステージを1setして、観客も大喜び。とても良いステージが出来て、私達の気分もベターになりました。

そして、ついにアーティストの番。彼のステージは9時からの予定でしたが、この時点で既に11時半。なんてこった。
でもステージはとても良かった。これから色々とステージ上の間合いとかを覚えていかなきゃね。でも初々しくて可愛らしかったし、やっぱり流石に良いボーカリストだなと思わされました。MDのおばかは、リハで練習したフォーマットを全然無視しやがり、全く勝手な指揮をしやがりましたが、私達はきちんと彼の指示に従い、きちんとステージをこなしました。



ステージ上。照明が当たってとても暑かった。これは2setに入る前のステージです。

あのフォーマットを自分の思い通りに行くまで、何度も我々を怒鳴り散らしながら練習させ、時間を無駄にしくさって。。は〜。アマチュアは困るよ。と皆んなで後からため息を着いたんだけどね。よくよく聞いたら、彼の初めてのMD体験で、私達に馬鹿にされないように、随分見栄を張ってたらしい。
そんな人も居るのよね。

そんなこんなで、ギグも終わり、私はギグが始まる前にギャラをもらったんだけど、モイエスは支払われておらず、結局代表もキャッシュを持っていなくて、チェックを書いて、バンドメンバーに渡し、そこからモイエスに支払うという事になったようで。。

まあ踏んだり蹴ったりの一日でした。ギグが上手くいっただけ良かったかな。モイエスと一緒にいれるのは楽しいし、こうやって2人で文句言えるのもまた楽しかったり?してね。しないか。

次の日の朝、モイエスがダイアナロスのツアーを一緒にしていたベースプレーヤーで、べガスで活躍しているキースと朝ご飯を食べに行きました。
彼にここ2日間のドラマを話して聞かせ、ミュージシャンの悪夢ツアーのお手本みたいだね、と大笑い。笑えるから良いけど。

これが私のとほほギグの顛末でございました。こんな事もあるのよ。。



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