'ゃッぱ・頭、変っすか。
'ゃッぱ・頭、変っすか。
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2006年04月03日(月) |
「ISLE OF DOGS」 |
◆女性署長ハマー(上/下) 講談社文庫 講談社文庫 P.コーンウェル (著), 矢沢 聖子 (翻訳)
◆出版社/著者からの内容紹介 魅惑のスーパー・ヒロイン! 凶悪犯罪に挑む美貌の警察署長 『スズメバチの巣』『サザンクロス』に続くシリーズ最新作!
バージニア州警察署長ジュディ・ハマーは苦悩していた。トラック運転手を惨殺し略奪を繰り返す強盗団が横行。 その犯人逮捕もままならぬうちに、州職員の若い女性が無惨なバラバラ死体となって発見された。 その腹部には警察官の犯行を示唆する刻印が。P・コーンウェルの本格警察小説。全米ベストセラー!
◆読後感想文、
パトリシア・コーンウェル 検屍官シリーズとそして、警察小説と謳われて3作目の本作品「女性署長ハマー」を読み続けてまいりました 検屍官・Kスカーペッタが主人公の警察や検屍局をテーマに展開されていく、凄惨な現場や科学捜査の精緻な筆致に惹かれて読み進めてきました、いままでの作品からは大きく印象を変える内容であります 科学捜査に伴なう、スキューバ・ダイビングの描写やヘリコプターを登場させて操縦・操作するさまなど、共通した興味をかきたてられ楽しめるところでありますが、今回はNASCARレースも著材にしなお一層となるところではありましたが…, 本作の原題は「ISLE OF DOGS」であり、検屍官シリーズにも現場になった・バージニア州リッチモンドの東側にある[タンジール島]が活劇の現場にもなっているのだ、 そしてその活劇の主人公は、WEBサイトに活きる・バーチャルライター、トルーパー・トゥルースこと、州警察官にグレードアップした、美男警察官・アンディー・ブラジルで、ハマー署長は助演にも満たないエキストラ的な配役なのであった、 またそして、シリーズの展開の筋順とは異なる配役の設定もされており困惑を招いているものでもある、 本作はパトリシア・コーンウェルの原語の著を読んで、その文章や(アメリカン・ドタバタコメディー、ティックな)言葉を楽しむべき読み物であったのだろう 前作までの訳者と違ったところにもシリーズを楽しむ読者として違和感があったこともありますが、コーンウェルの動物たちを擬人化して台詞までも織り交ぜる作風は、ハードボイルドや精緻な犯行現場表現などオタクなぁ部分を趣向する個人的には好むところではないのかもしれない。
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