泡とガラス玉


2009年05月02日(土)      エイエンノモリ


暗い森を抜け出して助かったのに
また振り返って
片足をスと差し込む

思うの
浸るの

戻れるくらいの距離だけ。
迷わない程度に。

臆病な怖がりなの

その男の距離は計り知れない
森は永遠に続く

だから私は
入り口へと戻ってきたの

その後の事は考えなかった
死ぬことくらいしか考えなかった



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