便蛇民の裏庭
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2006年10月24日(火) 老猫の死

実家の猫20歳がなくなった。

珍しく弟からメールが来てそれを知らされた。

仕事から帰って頭を撫でてあげてからシャワーを浴びて
シャワーから出たときにはもう死んでいたそうだ。


その三毛のきれいな子猫は
まだ目も開かぬ状態でダンボールに入れられ
河川敷に捨てられていた。

中学1年生だったぼくは朝それを見かけ
帰り道にまだいるのを見たとき
迷わず拾って帰った。

母はすぐにもとの場所に捨ててくるようにいった。


数日後
母はその猫を拾ってきた。

自分で捨てさせておきながら
自分で拾ってくるという。


その猫は『忍』と名づけられ
いろんな雑誌に写真を送り
そのつど掲載されてきた。

うんと年老いた姿でも
来客があるとすっと背筋を伸ばし
幼いころのままの顔で出迎える
愛想のいい猫だった。


彼女がぼくに残してくれたものは大きい。
本当に感謝している。

忍ちゃん
今まで本当にありがとう。


便蛇民 |MAIL裏BBSHOME


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