少しだけ、泣けたんです。
『この日に、キミといれてよかった』って。
『何を言ってるんやろ』って、少し照れながら。
アナタの肩口に頭を乗せていた時でした。
こんなちっぽけなあたしに、
なんていうプレゼントをくれるのでしょう。
あの日、あの胸で泣いた。
もう二度と、誰かに抱きしめられながら泣く日なんて
来ないと、思っていた。
それが、・・・それが。
だから、泣いたんです。
『どうしたの?』って問いに首を振るしか出来ないあたしに、
『泣きたいだけ泣きなさい』っていうアナタのそばにいれて。
幸せで、少しだけ、泣けたんです。
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