あまりに暑いので、梅煮を作った。いんげんの筋を取って、一つまみの大きさに切り、小鍋に入れて、ぎりぎりの出汁と梅干しを二つ。落し蓋をして、ことことと。一番暑い最中、やめれば良いのに、ことことと台所で火を使う。扇風機の風が舞っているのかいないのか。首は振っている。ちゃぶ台の上で、アイスコーヒーが「からり」と音を立てた。出汁がなくなりかけるまで煮たいんげんは、荒熱を取って冷蔵庫で冷やす。夕餉に間に合うだろうか。からり。